子供に「レジリエンス」を鍛えられた私

ある懇親会でご一緒した方との話題で、受験生の母子関係の話題になりました。

その方曰く、受験生へは母親の精神状態がとても影響が大きいと。

母親が大らかでいることで、子供もがんばれるわけですね。

でもそうそうそんな訳にはいかないから、私は次男とのやり取りに行き詰ったら、あえて仕事を入れていました。

私は気持ちが子供のことに集中しすぎるのが怖くてそうしていたのですが、それは「自分をコントロール」していたのだと言われたのです。

最近では、「折れない心」とか「逆境を乗り越える力」としての「レジリエンス」が話題になっています。

つまり大木のどっしり感より、竹のようなしなやかさ(レジリエンス)の方が大切だと言う考えです。

そして、しなやかに乗り越えていくためには、うまくいかないときの自分のコントロールの仕方が大切になってくるのです。

無意識にやっていたとはいえ、私に受け流して乗り切っていく力がついたのは、子育てを経験したからだと思っています。

子育ては思い通りにいかないことだらけ。

でも、もともと私は段取り通り進んでほしいタイプだったので、モヤモヤすることが多かったのです。

結局、思い通りにいかないことが続きすぎるので、徐々に工夫するようになりました。

待つ間に何か少しでも自分がやりたかったことをして「待つストレス」を「得した」気持ちにする。

熱い思いで話しても言う通りには動かない子供を前に、自分の好きなことをやる時間を取って気持ちを落ち着かせる。

数え上げればきりがないくらい、子育ての中で「やりすごす」行動をとり続けてきました。

そんな積み重ねが私をしなやかにさせた訳です。

私が子育てをしたような気になっていても、実は子供に鍛えられてきたんですね…。