以前なかった仕事 ~胚培養士~

臨床検査技師の国家資格を目指す学科の学生さんと話していた時、話題に出た職業が

「胚培養士(エンブリオロジスト)」

体外に取り出した卵子や精子、受精した胚を取り扱う技術者です。

不妊治療になくてはならない存在として、不妊治療を行っている産婦人科病院で募集されています

現段階で国家資格はありません。

最近は専門に学ぶ教育機関もできてはいますが、大多数は、大学の農学・理学・医学系学部の出身者。

その方達が、医療機関で経験を積みつつ、働きながら、2団体で年1回行われる認定資格を目指すことが多いとか。

日本で体外受精・顕微鏡授精・凍結胚移植によって誕生した子供の数は、2015年には51,000人もいるということで、その陰にはこうした仕事の存在があったのですね。

AIによって消えていく仕事のことが話題になりますが、こうして以前はなかった仕事が生まれてもいるのです。

必要に応じて生まれた仕事が、どのように成長していくのかは、その仕事に取り組む方々の姿勢によると感じています。

今後さらに必要とされる上、携わる人には日々学ぶ姿勢が求められる「胚培養士」という職業を、今後耳にする機会も増えていくと思われます。


「地域限定正社員」のこれから

厚生労働省が4月24日、「地域限定正社員制度の積極的な検討」を要請する通達を、日本経団連を始めとする経済4団体に出しました。

私も以前、地域限定正社員についてこのブログで触れたことがあります。

それは、JILPT(労働政策研修・研究機構)が2018年に就職した男女に行った調査について。

大学新卒の就職活動を始める時点で、男女合わせて72.6%が希望していた「地域限定正社員」ですが、実際にその枠で就職できたのは28.6%だということ。

ニーズはあるのに、世の中に反映されていない問題点でした。

この厚生労働省通達の影響がすぐ表れるかは未知数ですが、その話題に触れたという点では進歩だと考えています。

特にここ東海地区は地元志向が根強く、私が面談していても、この地域を離れず働きたいという学生が圧倒的に多いのです。

もちろん、転勤を伴う総合職にもデメリットだけでなく、メリットもあります。

でも、子育て中の女性が働きやすい環境づくりの一要因として実家のサポートを受けやすいこと

また、介護する親とも近い距離で働き、働き続ける可能性を広げること

さらには、転勤に伴って家族が受ける影響が減ること

今までのライフスタイルや人間関係を活かして、ワークライフバランスのライフ面を充実させること

などなど、様々な点から希望する人が多い働き方なのです。

インターネットもスカイプもなく、移動しないと始まらなかった時代には当たり前だった「総合職=転勤あり」という働き方ですが、時代に合わせて変化していくのは当然です。

少子高齢化の世の中で、働く人それぞれが、意欲を持っていきいきと働けますように。


角度を変えて考えることで、自分の良さに気づく

大学生との面談で、自己PRを作ろうと今までの経験を振り返るとき

そして企業で働く方と、職務経歴書を作成しながら職務の棚卸しをしているとき

それぞれに、角度を変えて考えることの大切さを実感しました。

ある大学生に経験を聞くと、高校の吹奏楽部は人間関係のもつれから2年間で辞めてしまったと。

彼女曰く「だから自己PRになんか書けません」

でも、詳しく聴いてみると、その間にコンテストで全国大会へ出場しているのです。

「継続」や「関係構築」というポイントでは、確かに難しい話になりそうですが、「結果へ向けた努力」には全力を注いだはず。

今もその力は身についていて、今後も使えるので、ぜひ自信を持つよう伝えました。

「私にも、自己PRにできる話ってたくさんあるんですね」と笑顔で帰っていきました。

また、あるIT企業の社員の方との面談では、アルバイトや飲食店の店長・ボランティア等、短期間の経験を積み重ねてきたとのこと。

IT企業に就職してまだ4年で経験も少なくて…。

単に時間軸の職務経歴書を作ると、経験も浅く、年数から長続きしない印象です。

でも、直接お話を聞いた彼は、2年間出向していた大手企業のシステムプロジェクトで実力をつけていました。

その経験から学んだ人間関係構築力やマネジメント力は高く、状況を把握した計画性にも富んだ方でした。

数多くの経験から学び身につけた人間力、そして2年間でリーダーから直接学んだ実務運営能力こそ、職務経歴書でまとめる点なのです。

自分だけでは気づきにくい良さに、角度を変え観点を変えるためにも、キャリアコンサルタントの関わりは役立てると実感した面談でした。


将来のことは、言葉にすることで現実に近づく

週末の東京行きも3週目に入り、平日の業務と合わせて少し疲れが出てきたところ。

そして、東京は夏の陽気。

日々の気温の変化も大きく、それに負けないように体調管理するのも大変です。

IMG_2723  信号待ちでふと見上げると都庁が

もともと動き回ることを心がけている私。

今回も、やはり直接足を運び得ることの大きさを再認識し、価値ある東京行きとなりました。

そんなこんなで、目的は終了。

折角なので、そのあと友人に会うことにしました。

彼女とは今年1月に大阪で会ったものの、その後、元々の出身地である関東へ移っており、短くとも楽しい時間を過ごすことができました。

以前同じ職場で仕事をしていたので、その時のこと、そして今の近況の話題で盛り上がります。

よくある会話はそこまでのことが多いのですが、彼女は私に将来の話題を投げかけます。

5年後は?仕事どうしていきたいの?

そう言われて考え、言葉にすることで意識が生まれ、少しずつその方向に進んでいけると感じます。

まさに今回もその通り。

1月に大阪で「次は東京で!」と別れたその言葉通り、4月に東京で再会することができました。

やはり、言葉に出すことの力はあなどれない。

これからも、意識的に「これから」の話をしていこうと思いながら、名古屋へと戻ってきました。


苗字を見ただけで、勝手に想像したこと

自分の中の思い込みに気づいた話を二つ。

今お伺いしている大学では、就活シーズンにカウンセラーさんを増員するのですが、ご一緒する方のことは苗字しか知らされていませんでした。

5月になって初めてご一緒する方とお会いした朝

「えっ?」

年上の男性の方でした。

以前勤務した大学では、委託された会社がカウンセラーを女性に絞っていたため、私の中で、

大学のカウンセラー=女性

のイメージがついていたのでした(^^;)

実際には、今年は2名の男性のカウンセラーさんとご一緒しています。

もう1件は、企業合同説明会へお伺いしたとき。

訪ねて行った担当者がご挨拶に来てくれた時

「えっ?」

若い女性の方でした。

私が所属する組織からの紹介だったため、何となくその方の苗字を見たとき、私は男性のイメージを持ったのでした(^^;)

「えっ?」と思ったことに、自分がびっくりしました。

そして、何気ない経験の積み重ねから、こうして思い込みはできていくのだと実感しました。

職業に対する男性か女性という性別の視点もそうですが、人って思い込みというメガネをかけて生きているんだな~と改めて気づかされました。

この思い込みがいけないかどうか、という問題より前に、まずはその思い込みの存在に気づくことが大切ですね。


「お客様」として扱われる学生たち

新卒の就職活動シーズンは、どうしても履歴書やエントリーシートの添削やら模擬面接など、大学のキャリアセンター側の業務に携わることが多くなってしまいます。

そんな中で、合同説明会の相談コーナーを担当する機会をいただきました。

支援している学生さん達が出かけていく活動先になる訳です。

近鉄に乗って向かった先は三重県津市。

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電車好きの私としては、先頭車両からの眺めにテンション上がります(^▽^)/

数多くの企業ブースエリアとは離れた一角で、来場した学生さんと面談をしていたのですが、実際に活動の場に来ると、気になる点もあります。

それは、学生さんへの主催者側の声のかけ方。

「お客様」として、丁寧な言葉づかいで丁重に扱われています。

売り手市場で人が集まらない企業にしても、学生さんは大切な「応募者」です。

年下の学生に対し、ことのほか丁寧な言葉で接し、頭を下げてブースへ呼び込んでいます。

採用目線ではそれも仕方がないとも思いますが、就職活動の間、ずっとこの感じで接してもらうと、人生経験の浅い学生は勘違いするかも…。

現実として、今年の選考は「早く」「甘く」進んでいる印象です。

例年では通過しないような、言葉遣いや態度の緩い学生も、面接を通過しています。

思いは複雑ですね。

入社してから、お互いに、現実とのギャップに問題が起きなければいいのですが…。


仕事でも「自分らしさ」を活かす

家の前のハナミズキが満開になりました。

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さくらも早く咲きましたが、他の花も早く咲いてしまうんですね。

去年は4月23日のブログに満開のハナミズキの写真があるので、半月近く季節を先取りしてしまっているようです。

先週末は冬へ戻ったかと思うような寒さでしたが、このところ昼間は暖かくなりました。

その反面、朝晩はまだまだ寒いので、気をつけないと体調を崩しそうです。

そんな暖かい日差しの下、企業の方対象のキャリアコンサルティングにお伺いしてきました。

企業は違うのですが、偶然今日は3人とも建築関係のお仕事の方ばかり。

ただ、現場監督の仕事を担っていても、その方のお人柄によって、タイプは様々。

ミスなく着実に作業を進めらてきた方は、その正確な仕事で培った信頼を活かす。

職人気質の方は、自分の背中で仕事に臨む姿勢を示す。

職人さんや業者の方に、自分からグイっと関わっていく方は、その行動力で自身にも力をつけながら仕事に臨む。

その人らしい強みを、自分で理解して活かしていけるといいですね。

そのためにも、過去の仕事を振り返る中で、見えてきた強みを確認し、気づいてもらえるよう言葉で返していきます。

皆さん面談後には明るい表情に。

お仕事これからもがんばってください!


久しぶりの新宿

3週に渡り、仕事の準備で週末新宿へ通っています。

私は東京に住んだことがないので、東京へ出かける時には玄関口となる所から入っていきます。

東北地方からだと上野だというのは有名ですが、愛知県から東京の玄関口は、新幹線の停まる品川か東京。

でも私は山梨県出身なので、子供の頃東京へ行くと言えば、玄関口は新宿でした。

新宿まで、中央線の「あずさ」や高速バスに乗って出かけていき、新宿から原宿や渋谷、池袋などへ遊びに行きました。

でも、山梨を離れてからは新宿へ行く機会もほとんどなく、本当に久しぶり。

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高速バスの終点も、今は「バスタ新宿」という新しい建物に様変わり。

でも、伊勢丹はそのまま。  IMG_2700

と、キョロキョロしながら歩いていると、何やらすごい人だかり!

歩道には何重にも人が並んでいるうえ、警備員やら外国人やらでごった返し、やっとの思いで歩道を通り抜けました。

道路の反対側から見ると、マルイの1階にAppleのお店が。

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検索してみると、新しくAppleのお店がオープンするところでした。

私が通りかかったのは、まさにオープン30分前。

道路の反対側の歩道も、写真を撮る人や外国人だらけ。

後で調べたら列には1000人位並んでいたとか!

まぁ、これは特別としても、この雑多な感じ、子供の頃の東京のイメージそのままの新宿でした。


メール返信にとまどう就活生

今お伺いしている大学も春休みが終わり、学内に学生が戻ってきました。

新入生らしき学生さんが学内のあちこちで教室や学食を探して立ち止まったりキョロキョロしたり。

学食は春休みと打って変わり、座る席もないほど人があふれ、学内に学生が一番多い時期です。

徐々に落ち着いてきます…(^^;)

一方、キャリアセンターの来訪者は例年より少なめ。

今年の就職活動は、実質インターンシップから始まっており、インターンシップで何らかの応募書類を提出して参加した学生さんは、そのまま優先的に説明会へと誘導されるケースが多いようです。

例年応募書類の添削に追われる3月中旬から4月にかけても、比較的来訪する学生は少なめでした。

今の時期は中小企業の説明会や面接に、忙しく活動中なのです。

今どき学生は、文章を書く機会も減り、直接友人に電話がつながるので友人以外と電話で話をする機会もほとんどなく、「電話できない」「電話に出ない」ことが話題になっていました。

それに加え、私が実感するのは、実は「メールを送ったことがない」学生が増えたこと。

今どきの学生は、LINEやその他のSNSが中心の世代で、直接会話に入ることが当たり前。

送信先も、その画面を開いている限りその人と繋がり続けます。

HPなども、文中のアドレスからワンクリックで相手先へ繋がります。

でも新たにメールを送ろうとしたら、送信先のアドレスを入力したり張り付けたりしたうえで、本文にも宛名を入力し、挨拶から入る訳で…。

「このメールどうやって返信したらいいですか?」という、私にしたら、何を聞かれているのか分からない質問も増えてきました。

大学によっては、電話のかけ方やメールの送り方を丁寧な資料で伝えているので、それも使いながら説明。

こんな様子を見ていると、世代や立場の違いを埋めるためにも、学生にとっての就職活動は、社会へ出るために大切なステップだと実感します。


4月になり、入社式に思うこと

今年は4月1日が日曜日だったので、4月2日に多くの企業で入社式が行なわれました。

経営再建中の東芝は、昨年新卒採用を制限していたので、2年振りの入社式です。

220名の新入社員が入社したのですが、それぞれの胸中はどうなんでしょうか。

一方、バブル期を思い出すような入社式もありました。

居酒屋「塚田農場」で有名なエー・ピーカンパニーでは、クルーザーを貸切って全国の特産品を使った料理や飲み物で「おもてなし」する入社式です。

離職率も下がったということなので、この入社式に参加して会社でがんばろうと思えるのであれば、先行投資として成功です。

入社式の様子を聞きながら、大学での就職支援で出会った学生さん達はいったいどんな入社式を迎えたのか、思いを馳せていました

就職活動の中で迷い、不安になっていた彼女。(彼女らしい就職先にめぐり会えました)

今までの経験に自信を持つことができ、企業へも意欲を伝えられた彼。(高校大学と7年離れていた地元で新たなる一歩です)

事務職を諦めなかった彼女。(静かだけれど強い熱意が結果へ繋がりました)

卒業式の直前に就職が決まった彼。(彼からは、諦めない大切さを学びました)

みんなみんな、入社おめでとう!

そして社会人1年生として、それぞれの場で元気よく第一歩を!