トラブルの当事者が、それぞれ考えていること

セルフ・キャリアドック制度に携わって企業内の複数の方と面談をしていると、うまくいっていない部署の当事者双方の話をそれぞれに聞く、という展開になることもあります。

もちろん、キャリアコンサルタントには「守秘義務」がありますので、話した内容をその相手や企業側に伝えることはありません。

面談を始める前にも、その点は約束しています。

そもそも「部署内トラブル」として面談をしているわけでもありません。

それなのに、面談中にそれぞれの方が悩んでいる話として出てきたわけです。

話を聞きながら、「あれ?これってさっき面談した方のこと?」と感じたのです。

でも話を聞いてみると、それぞれ受け止め方がずいぶん違う…。

一方は、あいさつも返してくれない人がいて感じが悪い。

もう一方は、頼んでも仕事を任せてもらえない。

面談内では、組織に少しでもプラスになるように、それぞれの方のキャリアステップも踏まえた方向性を、相手の方の話には触れずにアドバイスさせていただいたのですが…。

それにしても、トラブルに至る双方の意見とはこれほど見方が違うのかと実感しました。

仕事でもその他の人間関係でも、こじれた当事者同士では見方や考え方が偏って、より一層こじれることも多いです。

でも一歩離れて、第三者に自分の意見を聞いてもらったり、話しながら自分の状況や行動を振り返ったりすることで、より良い方向への糸口が見つかることもあるのです。

仕事の場で、そんな時に相談できる存在として、キャリアコンサルタントがもっと役立てたらと思った出来事でした。


就職活動は、社会デビューの準備期間

3月1日から、大学3年生の就職活動が解禁になりました。

正確には「採用情報の解禁」です。

具体的には、リクナビやマイナビといった情報サイトに登録して、志望する企業にエントリー(選考参加登録)します。

他にも、今年度の採用人数等の情報が解禁になって、今まで「業界研究会」とごまかしていた企業説明会が、堂々と開かれるようになりました。

私も2日から、大学での就職活動の相談の仕事が始まり、履歴書やエントリーシートの添削、模擬面接や就職活動の相談まで、様々な内容で大学3年生を支援しています。

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少し暖かくなったと思ったら、急に寒い冬へ逆戻りして雪が舞う中、1週間活動し続けた学生さんたちは、既に「疲れた」と口にしています。

社会との接触が突然急激に始まったので、既に気持ちが気おくれしている学生さんもいます。

息切れしないで活動を続けられるような支援が必要ですね。


私も卒業式

今日は次男の高校の卒業式でした。

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まだこれからの進路も決まっていないのですが、とにかく3年間過ごした学び舎を後にしました。

強豪校だと言われる部活に初心者で入部して、一緒に県大会や東海地区大会に出場できたことも、そのために練習に励んだことも、息子にとっては高校でのいい思い出だと思います。

そんな高校生活ももう終わり、巣立ちの時です。    FullSizeRender 3

振り返れば、私も次男を育ててかれこれ18年。

私は、子供の高校卒業は、子育ての卒業でもあると感じています。

もちろん子供を産んだら最期まで親ではあるのですが、育てるという意味では、私は高校までかなと。

未熟なところを手伝って、「自立」を目指して一緒に歩いてきた日々はもう終わり。

大学の経済的サポート以外は自分で整えていけるよう、子供へは「自立」を宣告します。

そうして私は、今度こそ、「仕事」の優先順位をあげ、気持ちを子供から「卒業」していきます。


子供に「レジリエンス」を鍛えられた私

ある懇親会でご一緒した方との話題で、受験生の母子関係の話題になりました。

その方曰く、受験生へは母親の精神状態がとても影響が大きいと。

母親が大らかでいることで、子供もがんばれるわけですね。

でもそうそうそんな訳にはいかないから、私は次男とのやり取りに行き詰ったら、あえて仕事を入れていました。

私は気持ちが子供のことに集中しすぎるのが怖くてそうしていたのですが、それは「自分をコントロール」していたのだと言われたのです。

最近では、「折れない心」とか「逆境を乗り越える力」としての「レジリエンス」が話題になっています。

つまり大木のどっしり感より、竹のようなしなやかさ(レジリエンス)の方が大切だと言う考えです。

そして、しなやかに乗り越えていくためには、うまくいかないときの自分のコントロールの仕方が大切になってくるのです。

無意識にやっていたとはいえ、私に受け流して乗り切っていく力がついたのは、子育てを経験したからだと思っています。

子育ては思い通りにいかないことだらけ。

でも、もともと私は段取り通り進んでほしいタイプだったので、モヤモヤすることが多かったのです。

結局、思い通りにいかないことが続きすぎるので、徐々に工夫するようになりました。

待つ間に何か少しでも自分がやりたかったことをして「待つストレス」を「得した」気持ちにする。

熱い思いで話しても言う通りには動かない子供を前に、自分の好きなことをやる時間を取って気持ちを落ち着かせる。

数え上げればきりがないくらい、子育ての中で「やりすごす」行動をとり続けてきました。

そんな積み重ねが私をしなやかにさせた訳です。

私が子育てをしたような気になっていても、実は子供に鍛えられてきたんですね…。


第4回キャリアコンサルタント養成講座修了しました。

昨年12月からスタッフとしてかかわってきた養成講座が修了日を迎えました。

仲良く向上心にあふれる受講生の方々ではありましたが、時には内容の濃い学びの中で迷い、足が止まることもありました。

それでも、励ましあって乗り切り、無事修了日を迎えることができました。

仕事の合間を縫って課題の準備をしては10日間通学する、という積み重ねは、きっと力となり結果へと繋がっていくと信じています。

今日は修了日ということもあり、打ち上げで楽しく盛り上がりました。

それに、みんなで撮った集合写真にコメントをつけた素敵なファイルもいただきました。大切に大切にして、私の力にしていきたいです。

今日修了したみなさんは、本当に様々な分野で活躍されている方々ですので、さらにキャリアコンサルタントとして、得意な分野で力を発揮していただけることを祈っております。

そのためにも、今後国家試験へ向けての自主勉強会へもできるだけ参加して、応援したいと思います。

FullSizeRender 4     素敵なチョコいただきました(^^)


文章を育て続けること

大学3年生が履歴書を書き始めた頃、思いつくままにとにかく書き綴ると、一文がとても長く一回読んだだけでは伝わらない文章が出来上がります。

初めて読んだ人が理解しやすい文にするなら一行に一文程度。

「自分が書きたいように」ではなく「相手が分かりやすいように」と、相手の目線を意識して修正していきます。

誤字脱字や「てにをは」の間違いについても、他の人に読んでもらうことで修正の機会が得られます。

こうやって書いては修正し、また書いてはまとめ直す。

提出しては見直し、面接で話しては手直ししていく。

就職活動で提出する文章は、この繰り返しです。

でも、学生さんたちは早く「完成」させたい(この書き直しループから抜け出したい)訳で…。

もちろん一定レベルのものはどんどん提出してほしいのですが、それでも、常に見直し、「もっと良くなるかも」と努力を続ける心構えは大切です。

これはつまり、受験の問題とは大きく異なり、「正解のない問題」に向き合って努力し続けることなのです。

これこそが就職活動の大変さであり、大変だからこそ成長もするのです。

そして努力したことは結果に、そして自分の自信や納得にも繋がっていきます。


私の苗字

大学生の就職活動は3月に広報活動が解禁になります。

つまり、来月には説明会が始まり、それに伴って選考活動が本格的に進められるのです。

その直前ということで、ここ数日集中的な履歴書添削イベントに携わってきました。

連日多くの学生さんが並んで待っているので、その熱意を形にできるように、気持ちを引き締めて対応しています。

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前にも触れましたが、名古屋近郊は世間が狭く、このイベントに参加する10人程度のカウンセラーさんたちの中に顔見知りが2人も含まれていました。

そのうちのお1人は、名前だけ聞いていた時には気づかなかったのでよく名札を見ると、以前お会いした時と苗字が違います。

いろいろと憶測しかけましたが、直接聞いた方が早いと思って聞いてみると、ビジネスネームとして旧姓を使っていて、たまたま以前出会った仕事だけ戸籍上の姓(結婚後の姓)で受けていたとのことでした。

実は私、悪気はないのですが、結婚した後の苗字は今でも「もともと私の苗字じゃないし~」と感じています。私にとっては、旧姓「相河」が「私の苗字」です。

でも、「別姓にする」というほど強く意識しているわけでもないのです。

ただ私の旧姓は同じ苗字の人が少ない上、私も姉も結婚して苗字が変わっているので苗字を継ぐ人がいないのです。

そこで、「使ってみたいな~」という思いが再燃。

まあ、これだけこの苗字で仕事しておいて今更ですけど…。


できることは「神頼み」

次男は今日も受験に出かけています。

ぼちぼち結果も出ているのですが、良くも悪くもまだまだ受験は続きます。

そうなってくると、親ができることなんて限られてます。

体調管理とか、食事の支度とか…。

そして「神頼み」

私は、神社へ行くとなんとなく清められる感じがして時々お参りに行くのです。

そんな私にとって、今まさに「神頼み」のとき。

そこで、近所の小さな天満宮、次男の高校の近くの天満宮、そして一宮市にある真清田神社と、ぷらっと3件お参りしてきました。

やっとがんばりモードになった(遅いけど…)、次男の精一杯が結果に繋がりますように。

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自分のサークルをPRしても、自分は分かってもらえない

エントリーシートや履歴書の添削をしていると、サークルやゼミ活動など団体のリーダー格の学生さんによく見られるのが、その団体のPR文になっているパターン。

もちろん素晴らしい活動を収めた団体のリーダーなら優秀であることは明らかです。

だからこそ、その活動で身につけた力をしっかり伝えてほしいのですが、そんな学生さんが就職活動で文章を作るときは注意が必要です。

というのも、つい油断すると、団体のPR文に…。

素晴らしい活動であればあるほど、活動の話に終始してしまい、「私」のことまで話がたどり着きません。

そうなると、その団体の活動の素晴らしさは分かるものの、どこまで読んでもその学生さんが「どんな人」なのかが伝わらないのです。

あくまで就職活動は「私」が「何をどう努力しどのような力があるか」を基に選考が進みます。

「で、あなたはそこで何をしたの?」

に始まる質問を、次々と繰り返して始めて「その人らしさ」が伝わるようでは、先へ続く機会を逃してしまいます。

「就職活動では「私」のことを聞かれている」という意識をしっかり持ち続け、「私」が主語になるように考えを巡らせて伝えることが大切です。

その上で、出来事だけでなく、目に見えない心の中の考えや思いも文章へ入れ込んでまとめていくと、経験したからこそ得た力を先へ繋げていくことができるのです。


1年目の総まとめ、確定申告提出しました

昨年7月に開業して、初めての確定申告を迎えました。

個人事業の決算書を作り、事業以外の収入含め精算の時です。

確定申告の期間中、今日から1か月間は税務署ではなく市の公民館が受付場所になっていていて、相談の上で提出することも、その会場内でPC入力して作成することもできるようになっていました。

でも、まぁ相談待ちの人の多いこと。

初めて提出するので確認してもらおうと思っていたのですが、あっさり諦め、提出用のものと控えに受付印をもらって提出を済ませました。

受付印をもらうといえば、会計事務所で働いていた時は申告書の提出も業務の一つなので、よく税務署へ申告書の提出に行っていました。

郵送での受付もそうですが、何かあれば後日連絡が来ることになります。

今回は、税金が還付される結果になったので、不備があって連絡が来るか税金が還付されて振り込まれるか、しばらく待ちましょう。

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