さくら

桜は満開だというのに天気が悪く、強く降りしきる雨で散ってしまわないかとハラハラしましたが、週末には、無事満開のまま雨が止みました。

折角なので、少しだけでもとお花見に…。

家の近所には「五条川」という川が流れており、桜の名所として有名です。

「日本さくら名所100選」にも選ばれたところで、満開になると、地元中日新聞の一面を飾ることもある所なのです。

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もう少し上流まで歩いていけば、程よい幅の川の両側に桜の木が並び、川の両側から川面に向かって枝が伸びてとてもきれいです。

川面に桜の花が映る中、早くも散りだした花弁が川面を流れていきます。

桜は「散り際が美しい」と言われ、そこも含め、日本人が好きな花ですね。

桜もそうですが、自然に咲く花には季節感があり、咲いた花を見ると、その花に紐づいた光景がさっと思い出されることがあります。

桜を見ると、子供の頃、家族で近所の公園や地元の名所でお花見したこと。

学生の頃、友人達と大学内でシートを敷いて、夜桜を肴に盛り上がったこと。

仕事についてからは、職場の方々とお昼に会社の隣の公園で桜の下でランチしたこと。

そして結婚してからは、自分の家族たちと行った五条川や、桜の木の近くで写真を撮った入学式のこと。

今まで、いろんな所でいろんな人とのお花見が思い出されます。

他にも、桜の下で咲いている白柳を見ると、以前住んでいた団地で子供と毎日出入りしていた階段下の光景が。

そして今月末からシーズンを迎えるハナミズキを見ると、結婚前に帰省した地元の商店街で、街路樹としてきれいに咲いていた光景を思い出します。

そんな記憶に支えられて、また元気に歩き出せることもあります。

春は思い出も、そこからもらえる力も多い季節です。

環境が変わることも多く慌ただしい中で、つい心が疲れることもある季節ですが、過去の思い出に力をもらい、今日の一歩を踏み出していきたいですね。