インターンシップに参加したら、その企業へ入社するのか?

先日発表された株式会社リクルートキャリアの「就職白書2018ーインターンシップ編ー」によると、7割以上の企業が2018年度にインターンシップを実施予定と回答しています。

実際に前年度に比べて大幅に増加していることは、大学で就職活動に関わっていると実感できます。

その他、学生にインターンシップに参加した企業への入社予定を問う設問もあり、インターンシップと就職との関連性も知ることができます。

調査によれば、インターンシップに参加した企業に22.3%、同業種の企業に29.1%の学生が入社する予定があるとのこと。

インターンシップに参加した約半数の学生が、インターンシップとの繋がりで企業を選んでいる結果になっています。

ただ、裏を返し、私がこの結果から感じたのは、「48.2%もの学生が、インターンシップに行っても、その企業や業界を選ばなかった」ことです。

実際に仕事を体験したり、企業の説明を聞いたり、社員の方の話を聞いたりした後で、「違う」と感じて方向転換したわけです。

私は、これもインターンシップのメリットだと感じています。

コンビニの店頭で買うお菓子のメーカー、CMを見ていいなと思った企業、街角で看板をよく見る企業や金融機関…。

「名前を知ってる」ことと、「その仕事がやりたい」とか「そこで働くと自分の力が発揮できる」とかいうことは違うのです。

それに応募前に気づいて、じゃあどうする…とふり返って見直す機会になることこそ、インターンシップの良さだと思います。

企業も採用・教育コストをかけた新人を失う可能性が低くなりますし、学生も入社した時のやる気にあふれた思いがリセットされて途方に暮れることも減るはずです。

後はもちろん、実質「企業説明会」と化したインターンシップの内容が充実することを願うばかりです。