自分の棚卸しは、自分の「あたり前」こそ丁寧に

転職活動を支援する中で、経験の棚卸しとして、

今までの職務で培った経験や姿勢を丁寧に振り返っていく時間は大切ですが、

「振り返っても、自分の仕事は大したことないし、何書いたらいいか分からない…」

そういう声も多く聞きます。

もちろんやってきた実績も大切ですが、自分の人となりや、仕事への姿勢は大切。

特に、違う職種・経験の少ない職種へ変わる時には、ここに大切にします。

 

いろんな切り口で、働いていた時のことを、問いかけながら思い出します。

興味・価値観・心がけたこと・大切にしていること・工夫した点・譲れない点など。

 

その時、自分では大したことないとかあたり前と思っていることも大切にします。

と言うのも、自分であたり前と思っている点こそ、「自分らしさ」のあらわれ。

具体的なエピソードも思い出せると、初めて会う企業の方にも説明できるようになります。

 

そしてこれからの方向性を考える時は、仕事(働くこと)だけで考えず、

自分の人生全体として考えます。

 

人生という長い視点で、仕事以外も幅広く考えると、

子どもの年齢を考えたら、10年後は状況が全然違うと気づいた、とか

仕事に忙殺されていた時期を取り戻すために、今度こそ家族との時間を大切にしていきたい、とか

違った思いも出てきます。

 

いったい自分は何を大切にしていきたいのか、

そして、自分らしい人生の中でどう働いていくのか、

その思いを大切にすることが、より満足度の高い人生に繋がります。

 

一緒に少し振り返った後、次の面談までに…と続きをお任せすると、

今までずっと足踏みしていた応募書類が、次の面談に出来上がってくることも多く、

そんな時は、今まで意識していなかった自分をたくさん発見して、自信を取り戻した表情に。

私もうれしくなります (^^)