「ドライブ・マイ・カー」の意味するところ

私が今でも映画が好きで、一人でふらっと観に行くのは、亡き父の影響。

初めて公開された「スターウォーズ」や、最近再映画化された「ナイル殺人事件」など、子どものころ様々連れて行ってもらいました。

そんな訳で、映画を見に行きたくなり、ちょっと落ち着いて時間が取れたので映画館へ。

 

今回は、「ドライブ・マイ・カー」を。

いろんな意味が重なり合い、含みのあるいい映画でした…。

3時間近くの長さがどうなのかと思っていたけれど、その時間を感じなかった。

この映画、見てない方にはネタバレになって申し訳ないのですが、

私がいまテーマとしているキャリア=自分の人生を生きることが、まさにこの映画のテーマであり、タイトルだったんだと、見終わって気づきました。

 

そんな意味でも、父の死をもって命の有限さを実感した今の私にとって、改めて自分の人生も見つめ返す時間にもなりました。

父とは、常にいい関係でいられた訳ではなかったけれど、

子供のころ映画館や美術館に連れて行ってもらったこと、

そして私の息子たちの相手をうれしそうにしていたこと。

命には限りはあるけれど、心に残った記憶は、それぞれの心の中でいつまでも生きているような気がします。

 

私らしく父を偲ぶのは、やっぱり映画を見ることなのかな…。

大切な時間です。