別れの気持ち

20年近く前、今はもう働いている子ども達がまだ幼い頃ピアノを習っていて、それを口実に、私自身のあこがれから購入を思い立ち、予算的に新品は難しいからとリニューアルされたピアノをあれやこれやと見比べ、木目調の「あこがれのピアノ」が我が家にやってきたのでした。

私も昔電子オルガンは習っていたので弾こうかなと思ってはいたものの、子どもも徐々にピアノを辞め、たいして上手くない私の腕前では、なかなかピアノを弾きにくく、調律もしなくなり…。

すっかり家具と化したピアノと同居する日々となっていました。

 

そんな中、やっぱりピアノ弾けるようになりたいな…という思いが高まり、いざ練習しようとも思ったのですが、練習できるのは夜 (^^;)

サイレント機能をつける?防音室を買う?いやいや、そんな予算はない…。

結局、実際の使い勝手や予算を考えて、電子ピアノに変えようと決心。

中学生までピアノを続けていた次男にも相談し、了解を得てピアノを引き取ってもらうことにしました。

電子ピアノ購入や引き取り予定など、あれこれ段取りをつけていざ搬出!

専門の運送屋さんが、2人で(!)重いピアノを運び出してくれました。

搬出した後には、ポカンと空いたスペースが…

「なんかさみしい…」

最近は弾いてはいなかったものの、かれこれ20年近くそこにいたピアノ。

見慣れない空きスペースに、手放したことへのちょっとした後悔の気持ちが…(T_T) よかったのかな…?

 

あんなに夜も弾ける電子ピアノが来ることを楽しみにしていたのに、

うれしい話のはずなのに、後悔もさみしさもあり…。

 

そして搬出の2日後。

新しい電子ピアノを搬入してもらい、わくわく!のはずが、

元のアップライトピアノと比べてこじんまりしているその姿に、またピアノを手放したさみしさが…。

自分で決めてよし!と進めたことなのに、いい話のはずなのに、

すべてが「楽しみ~」と、気持ちってそんなに単純じゃなく…。

 

しばらくは複雑な気持ちとともに、新しいピアノとまた一日一日積み重ね