大学生の面談をしていると、就職活動する学生さんの話から、企業の選考状況が伝わってきます。
今年は昨年よりさらに選考ステップが加速している様子。
企業は、学生を一度集めたら選考を一気に進めてしまいたい訳で。
「午前中説明会受けて、午後筆記テストと1次面接って言われても、説明も聞いてないのに志望動機準備できないです~!」
まさに正論です。
でも現実的には、説明会へ臨む前に企業をある程度研究して志望動機を作成し、午前中の説明会を聞きながら確認・修正をしたうえで午後の選考へ臨む…という準備が必要になります。
説明を聞いて「いいなぁ~」と思った企業を帰ってから調べて、やっぱり受けてみようと思った企業の選考へ申し込む。
こんな当たり前なステップが踏めなくなっているのが現実です。
だからこそ、3月解禁前までの準備が差に繋がる…と言われたのです。
企業の求める選考ステップに流されて運よく内定までたどり着いたとしても、秋頃に、企業へ行ったり内定者と顔を合わせたりするうちに、「この会社(仕事)でよかったのかな~?」となりかねません。
入社後にそう考える人も多くなると思います。
解禁前に自己分析や企業・仕事理解に時間を費やした学生さんたちは、それを活かしてもらいたいです。
でも、取り組んでいなかった学生さん達には、慌ただしい活動の中でも、自分を振り返る意識を少しでも持って活動を進めてもらいたいと思います。
「この会社のこの点をいいと思ったのはどうしてか?」
「この仕事はよくて、あの仕事は嫌なのはどうしてか?」
自分の中にある価値観に合う会社に、少しでも多くの学生さんが結びつくことを願っています。