今年前半も、やっとひと区切り

17日は、公認心理師試験でした。

受験資格が得られるか分からないまま1年以上かけて諸々準備はしてきたものの、実際の試験勉強は春先から本腰を入れたこともあり、なかなかに追い込まれた7月でした…

ここでやっと一区切り (^^)

いい結果に繋がるよう祈りつつ、8月の発表を待ちたいと思います。

 

キャリアコンサルタントの私が「公認心理師」を受けようと思ったのは、この資格の領域に「産業分野」があることや、心理系の国家資格であることも理由ではあるのですが、

何より多職種連携を打ち出している、という点が大きくあります。

その意味合いからも、受験資格の対象には、「チーム学校」の教員や「チーム医療」の看護師、介護福祉士なども含まれていますし、

試験内容も、児童生徒の心理対応、認知症、少年犯罪、児童虐待、などなど、ああこんなところにも心理支援が関わるんだと改めて実感することばかりでした。

 

私も相談者にかかわっていると、話は仕事のことだけで終わりません。

仕事と病気治療の両立であれば医療機関との連携が出てきますし、仕事と介護の両立であれば介護職の方とのかかわりも、そして働く方が子どもさんの不登校の影響を語れば学校の存在を意識します。

そんな動きに少しでも力になればと思っての受験なのでした。

 

今回は、実務経験で受験資格が得られる最後の回、ということもあってか、

試験当日、会場前には長蛇の列!!(結局、試験開始10分ズレました)

そのディズニーランドのような列を進みながら、

いろんな立場で心理にかかわり、その中で心理を学ぶ方たちのすそ野が広がってるんだな~と、これからの変化に期待も湧いてきました。

 

なかなかに難しい試験でしたが、全力を尽くしやり切ったので、

あとは祈るのみ…。

 


スタートの日を想う

7月1日は開業届を出した日。

早いもので、もう6年前になります。

年末年始にも1年を振り返りますが、7月1日も仕事の歩みを振り返る1日です。

 

よく「目標へ向けて計画を立て、行動すること」の大切さが言われてはいますが、それは、その目標や計画に縛られることではありません。

私も今、当初思い描いていた方向とは違うところに、というか想像もできないところにいます。

 

開業届を出した当時は、大学生向けの支援が中心で、複数の大学で面談をする傍ら、他の仕事へと幅を広げていこうとしていました。

ところが、いろんな仕事を経験するうちに、私の仕事に意外な反応や評価をもらうことも出てきて、自分としても、より力を入れていきたい内容に変化が出てきました。

もちろん当初の方向へ進み続けることも選択の一つではありますが、そもそもその方向へ進もうとしたのはどうしてか、私は何をやりたいのか…。

そんなことを考えては方向に反映させ、また進んでは振り返り。

この繰り返しで、今の私はここにいます。

 

「目標へ向けて計画を立て、行動すること」は、当初の目標や計画に固執しすぎて縛られることではなく、

その本質を大切にしながら、柔軟に先へ進むために、

どちらに「一歩」踏み出せばいいか、その「一歩」のためにあると実感しています。

 

6年前には、みじんも思いつかなかった「コロナ禍」

その影響で世の中が私の想像以上に変化しました。

この変化する世の中で、その変化の中でどう歩んでいくのかを考えるときの「伴走者」として、

これからもできることを考え、歩んでいきたいと思います。

 


資格を目指して得られるもの

手元に、7月に受験する試験の受験票が無事届きました。

一年前から準備は進めてきたものの、受験票が届くまで受験資格が得られるか分からない試験でもあったので、無事受験できることになり、とにかく一安心 (^^)

 

私は、キャリアコンサルタントを目指す方へ向けた養成講座を担当したり、

簿記・税務資格を目指す職業訓練でキャリア支援をしたりしていることもあり、

今でも常に資格と向き合ってはいるのですが、もともと私自身もずいぶん数多くの資格試験を受けてきました。

 

時にはめでたく合格を! そして時には残念にも不合格を…。

そんな日々は、今でも続いています。

 

以前は、資格を取れば先に続く(その仕事につける OR 就職できる)と信じて、様々な資格を取り散らかしていましたが、

さすがにキャリア支援に方向を定めてからは、自分が進む方向を考えて選びながら学んでいます。

 

もちろん、試験を受けるということは、がんばりが反映して「合格」という結果に至ることもあれば、

「あんなにがんばったのに…」と時に残念な結果に、すっかり凹んでしまうこともあります。

まあ、受けなければ落ちることもない訳で…。

あえて受ける道を選ぶこともまた、厳しい選択です。

 

ただ今では、もちろん結果は大切だけれど、

そのプロセスで身につけたものや、「がんばってみよう!」と一歩踏み出した自分の力は、

結果はどうあれ、そこから先へ進む自分にとって、踏み込んだからこそ手にすることができたものだと思っています。

 

…でも試験が近づき、焦る気持ちが大きくなると、

道は続くとも、やっぱり結果も大切だよな~と、気持ちが揺れ動きます。

 

あとちょっと、がんばろう…(^^;)


「新たな出会い」は「自分を知る」機会

今年の夏は激しい雨や秋の長雨のような日が多く、「暑い夏」なのかどうかよく分からないうちに通り過ぎ…。

ふと夜、窓を開けたときに聞こえた虫の声に、世の中はいろいろあるけれど、秋へと季節は巡っていたんだな~と実感します。

 

仕事柄、圧倒的に初めて会う方の方が多い日常ですが、特に今月は多くの方とお会いする機会が続きます。

そんな時、自分のことは自分がよく知っていると思いつつも、

改めて、相手からどう映っているのかを考えます。

 

「キャリアコンサルタント」と聞いて、この方はどう思って今日来たのか?とか、

私と会って、どんな場だと受け止めたのか?とか、

話し始めて、今どう感じているのか?とか、

今、私からどんな印象を受けて、どんな気持ちでここにいるんだろう?と顧みます。

 

もちろん、見方によっては自意識過剰と受け止められる側面でもありますが、

私と話す中で、相手の方の話す内容も、話そうとする気持ちも、ここをどんな場だと受け止めるかも、変わってきますし、

私も「その場の環境の一部」となるわけで…。侮れません(^_^;)

 

自己理解を深めるワーク「ジョハリの窓」では、

自分の中には、「自分で」知っている自分と知らない自分があって、自分では気づいていない点を他の方からフィードバックしてもらうことで、より自分を知ることができます。

 

ワークだけでなく、人との出会いは「他者視点」を知る機会。

まさに、自己理解を深めることに終わりはなく、

それを「新たな発見の機会」と楽しみながら、試行錯誤は続きます。

 


問題に、直球で向き合うことがしんどいとき

問題が起きたとき、どうしたらいいのかと悶々と考え込んでしまうときもあります。

問題そのものは、自分の力でどうにもならないこともあり、だからこそそのもどかしさで、より深く悩んでしまいます。

もちろん、問題をどうにかすることも大切ですが、問題が大きいと、直球でその問題に向き合うのがやっぱりしんどい時だって。

そんな時は、その問題について、あーだこーだと考え思い悩んでいる「今」の自分についてどう思うか考えてみるのも一案です。

 

視点を「今」の自分の気持ちに向けてみます。

「どうにもならないことに、そんなにとらわれているのはどうして?」

「それは、どういう思いがあるから?」

「そのどうにもならないことについて、今どんな気持ちが心の中に渦巻いている?」

 

そしてその気持ちを抑えたり否定したりするのではなく、

「そうか…そんな気持ちも、自分の中にあったんだな~」

「だからとらわれてしまうんだ~」

と自分の「今」の気持ちをいいとか悪いとか思わずに自然と受け入れること。

 

うまくいかなくて、それでもどうにかしたいのに、自分では何ともならなくて…。

そう思う自分の思いを、自分でやさしく受け入れること

「私、そんな風に感じているんだな…」

そうやって、自分の中にたたずむその思い悩む自分の気持ちを、見守るように受け入れることで、

先へ、向かうこともできるのです。


5年目が終わり、6年目が始まる

7月1日は5年前に開業届を出した日。

ここまで5年。

当時受験生でやきもきしていた次男が、無事大学を卒業して社会人として働いているのを見ると、月日が流れるのは早く、5年もあっという間だったと実感します。

キャリアコンサルタントとしては、本当に様々な仕事に携わりながら進んできました。

大学での相談対応に始まり、

キャリア科目や就活支援講座の講師、高校生へ向けての面接指導、企業へお伺いして働く方との面談、職業訓練校での転職支援、スキルアップのために新たに学ぶ社会人への受講前面談、女性向けセミナーの講師、キャリアコンサルタント養成講座の講師

そして最近ではオンライン面談やセミナーをと…。

ある時は目の前の一人の方へ、またある時は大勢の方々へ。

多くの方に出会い、その姿勢から多くを学び、支えられ、今の私がいます。

「キャリア」という言葉は使わなくとも、出会った方が、いきいきと人生を歩んでいくことに役立てるのは何かと考えながら、試行錯誤してきた日々。

これからも、出会う方の人生に少しでも役立てる存在でありたい。

そのためには、もっと力もつけたいし、ひるまず行動もしていきたい。

うまくいかなくても、「私ってそんなところもあるよね」と受け止めつつ、

自分の中のまだ見ぬ可能性を信じて「私らしく」一歩一歩進んでいきたいと思います。

今まで出会った方々、ありがとうございました。引き続きよろしくお願いします。

そしてこれから出会う方々、どうぞよろしくお願いいたします。

 


相談するための「安心安全な場」はどこ?

コロナが流行りだしてからもう1年半くらい経ちました。

キャリアコンサルティングを対面でしようと思うと、今のご時世、マスクをして、アクリル板かビニールシート越しで、できればちょっと距離をとって…。

そうなると、マスクで顔の表情はよく見えないし、声も大きく張りがちでちょっと不自然。

それに、感染について細心の注意を払ってはいても、そもそも心配で会うことをためらう方もいます。

相談者の方が、自分のことをあれやこれや話す場として「安心安全」はとても大切なのですが、今や直接会うことが、かえって不安な状況。

 

一方、オンラインでの面談はどうか。

コロナが流行りだした当初、カウンセラー界隈では、人の温かさや息遣い、身体全体の姿勢やしぐさなどの非言語が感じにくいので、オンラインでの支援は難しいという声が大きかった。

私も最初はそういった点が心配でしたが、

よく考えると、結局それは、カウンセラー側の視点

オンラインの方が安心して話せる、という方も多いということに、徐々に気づきました。

わざわざ初対面のカウンセラーに会いに出かける心理的な負担。

ハローワークで給付金申請に必要、という理由があるキャリアコンサルティングでも、

「昨日の夜はよく寝れませんでした」という方もいらっしゃいました。

 

移動や接触での感染だけでなく、わざわざ出かけて会うことにだってハードルがある。

一方、安心できる自分の家から気軽にカウンセリングを受けることができるという、オンラインならではの心理的な安全もある。

相談する方視点での「安心安全」な選択肢が、対面もオンラインもと、

コロナによってではありますが、幅が広がったと感じます。

 

またこれから、ワクチンを接種する方が増えて集団免疫ができ、

以前のように「顔の表情もよく見える上に非言語もよく感じ取れる」対面で面談できる日が来るのも楽しみですが、

相談者の安心安全のための選択肢として、オンラインという選択が増えたことは、私にとってうれしい変化でした。

 


人の人生と向き合い、支援するということ

キャリアコンサルタントは国家資格なのですが、まだまだ認知度が低い…。

そのうえ、国家資格化したときにコンサルタントという言葉が資格に入ったことで、

転職支援だけ、指示やアドバイス中心、と誤解も多い(^_^;)

面談の前に、今まで何度その修正説明をしたことか。

 

実際は、カウンセリングのプロセスや理論を学び、カウンセリングが体現できるように練習を重ね、さらにキャリア支援者として働くことについての知識も専門的に学びます。

そうやって、相談者に寄り添いより深く悩みを理解したうえで、一緒に方向性を考えていく存在を目指します。

 

だから国家試験では、学科・論述・面接と3種類の試験があり、全部合格基準を超える必要があるのです。

 

もちろん、結局は試験なので、資格を持っている人でも……というケースもありますが、

資格を取った後も更新には研修が課せられているし、その他にも、質を維持していこうという取り組みもあります。

 

「相談するのがキャリアコンサルタントだから安心だね」

と思ってもらえるために、信頼は一日にしてならず

積み重ねていくしかありません

 

そんなキャリアコンサルタント、今週末27日に学科と論述試験、その翌週末からは面接試験です。

試験というのは合格・不合格と結果がはっきり出てしまいますし、それも一発勝負。

面接試験など、普段とは違う雰囲気の中でいかに体現できるかという難しさもあります。

 

私も試験(国家資格化前の民間資格)は一度不合格になって、まぁ、あれやこれや随分思い悩みました。

詳しくはこちら→ https://note.com/eachone/n/n1cf3d762f337

 

人はそれぞれ全く同じ人はいないし、だからこそ、その方を理解して力になることを精一杯取り組むことが大切。

 

去年より、受講生によりその力をつけてもらえているか?と、

教える立場の私は私で、自分の努力と成長を振り返る時間でもあります。

 

試験を受験する皆さん、がんばって!

こころよりエールを!

 


同じ出来事をどう受け止めるか?

先週末は、キャリアコンサルタント養成講座の修了試験。

講座としての修了試験なので、合否が…というよりは、今までのことを振り返ってとにかく体現してみることを大切にする時間です。

もう既に資格を取得された方に相談者役としてお手伝いしてもらいながら、実際の相談を想定したロールプレイを一人ずつ、15分やっては私がフィードバックして、を繰り返します。

2日に分けて、それぞれ違う方が相談者役をしてくれる中、受講生の方は、緊張しつつも今までの練習を踏まえ、一生懸命相談者の悩みを聴いていきます。

 

修了試験の日は、私もどうなるかといつも心配するのですが、

熱心な方が多いクラスだったので、思った以上に皆さん落ち着いてお話を聴くことができていました。

 

その1日目と2日目の終わりに、それぞれの相談者役の方から感想をもらったのですが、その内容が、

 

1日目の方は「自分の時はこんなに落ち着いてできなかった。すごい!がんばって下さい!」と、

過去の自分の気持ちになって、励ます言葉。

 

そして2日目の方は「実は私、試験でA評価でした。皆さんもぜひがんばって下さい」と、

自分ががんばった結果をもとに、先輩としてのエールの言葉。

 

同じ「がんばって」でも、違う角度からの感想だったのです。

 

目の前の相手をどう捉えるか。

その人の気持ちになって考えるか、先輩として励ますか、

人によって全然違うんだ、と言うことを改めて実感。

 

いろんな人の話を聴くためには、いつもの「気が合う」仲間だけでなく、

価値観や見方の違う人と接し、考え方や感じ方を伝え合って、

人の多様性を日々実感しながら、幅を広げ続けたいなと思う出来事でした。

 


自分の棚卸しは、自分の「あたり前」こそ丁寧に

転職活動を支援する中で、経験の棚卸しとして、

今までの職務で培った経験や姿勢を丁寧に振り返っていく時間は大切ですが、

「振り返っても、自分の仕事は大したことないし、何書いたらいいか分からない…」

そういう声も多く聞きます。

もちろんやってきた実績も大切ですが、自分の人となりや、仕事への姿勢は大切。

特に、違う職種・経験の少ない職種へ変わる時には、ここに大切にします。

 

いろんな切り口で、働いていた時のことを、問いかけながら思い出します。

興味・価値観・心がけたこと・大切にしていること・工夫した点・譲れない点など。

 

その時、自分では大したことないとかあたり前と思っていることも大切にします。

と言うのも、自分であたり前と思っている点こそ、「自分らしさ」のあらわれ。

具体的なエピソードも思い出せると、初めて会う企業の方にも説明できるようになります。

 

そしてこれからの方向性を考える時は、仕事(働くこと)だけで考えず、

自分の人生全体として考えます。

 

人生という長い視点で、仕事以外も幅広く考えると、

子どもの年齢を考えたら、10年後は状況が全然違うと気づいた、とか

仕事に忙殺されていた時期を取り戻すために、今度こそ家族との時間を大切にしていきたい、とか

違った思いも出てきます。

 

いったい自分は何を大切にしていきたいのか、

そして、自分らしい人生の中でどう働いていくのか、

その思いを大切にすることが、より満足度の高い人生に繋がります。

 

一緒に少し振り返った後、次の面談までに…と続きをお任せすると、

今までずっと足踏みしていた応募書類が、次の面談に出来上がってくることも多く、

そんな時は、今まで意識していなかった自分をたくさん発見して、自信を取り戻した表情に。

私もうれしくなります (^^)