「家業を継ぐ」という選択

雪が舞う中、キャリアコンサルティングでお伺いした事業所では、いろいろな事情を経て、父・兄・弟の家族3人が同じ会社で働いていました。

家族と一緒に働くといえば、週一回お伺いしている大学でも、親が自営の学生とその話題になります。

「家を継ぐの?」と聞くと、「まだ親とははっきり話していないけど…」という学生も。

大学生ともなれば、親は何も言わずともいろいろと考えているようです。

就職活動をして企業へ就職はするけれど、将来的には家業を継ぐことを考えているという話。

じゃあどんな方向へ就職活動していくか、というやりとりに。

家業を見て育ったとはいえ、その時点では子供の目線。

実際に事業として成長させ、従業員の生活を意識するとなると、話は別です。

そのために必要なことは何か、一緒に考えていきます。

近い業界での営業経験なのか、全く異なる業界の視点なのか、新しい事業を形にする経験なのか…。

自分も一緒に働き、先々経営にも関わっていくという視点を持って考え、できることならその視点で親と話すことを勧めています。

やはりその道のプロですし、「子」が「同志」になることを親にも実感してもらうことは大切です。

親はいつまでも子供のままだと思って、子供がそんなことを考えている実感がない場合が多いのです。

子は親の経験や実績をもとに学び、親は子の新たな視点と思いを持って取り組む姿勢を尊重する。

そんな関係で家業を成長させていってほしいと思います。


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