自分のサークルをPRしても、自分は分かってもらえない

エントリーシートや履歴書の添削をしていると、サークルやゼミ活動など団体のリーダー格の学生さんによく見られるのが、その団体のPR文になっているパターン。

もちろん素晴らしい活動を収めた団体のリーダーなら優秀であることは明らかです。

だからこそ、その活動で身につけた力をしっかり伝えてほしいのですが、そんな学生さんが就職活動で文章を作るときは注意が必要です。

というのも、つい油断すると、団体のPR文に…。

素晴らしい活動であればあるほど、活動の話に終始してしまい、「私」のことまで話がたどり着きません。

そうなると、その団体の活動の素晴らしさは分かるものの、どこまで読んでもその学生さんが「どんな人」なのかが伝わらないのです。

あくまで就職活動は「私」が「何をどう努力しどのような力があるか」を基に選考が進みます。

「で、あなたはそこで何をしたの?」

に始まる質問を、次々と繰り返して始めて「その人らしさ」が伝わるようでは、先へ続く機会を逃してしまいます。

「就職活動では「私」のことを聞かれている」という意識をしっかり持ち続け、「私」が主語になるように考えを巡らせて伝えることが大切です。

その上で、出来事だけでなく、目に見えない心の中の考えや思いも文章へ入れ込んでまとめていくと、経験したからこそ得た力を先へ繋げていくことができるのです。


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