新卒就活のエントリーシート事情

キャリアセンターには、履歴書の添削に訪れる学生が多いのですが、3月に入って添削が増えたのが「OpenES」

新卒の就職活動用に、2013年にリクルートが始めたWeb上のエントリーシートです。

共通フォーマットに入力したデータを複数の企業へ提出することができます。

Web上で提出するエントリーシートが増えるにつれ、多くの企業に活用され、就職活動のツールとしてすっかり定着したようです。

履歴部分や「学業、ゼミ、研究室などで取り組んだ内容」「自己PR」「学生時代に最も打ち込んだこと」といった内容を入力するのですが、他にも応募先の企業の指定によって、「志望動機」やその他の設問が設定されることもあります。

学生側からすれば、予め準備した文章を共通して使えるため、Web上での就職活動が活発になった今、とても効率的なツールです。

企業側からしても、応募の手軽さから、幅広い学生の応募が見込めるため、導入のメリットはあります。

ただ、効率的な就職活動が広がったからと言って、すべてその方向かと言えばそうでもありません。

大手・有名企業企業などは放っておいても応募者があふれるため、反対に、手間がかかって面倒なエントリーシートを課して学生を絞り込もうとしています。

変わった「お題」が課せられたり、大きな自由記入(PR)欄があったり、全て手書き指定だったり…。

この場合、何を書いたらいいか途方に暮れる学生と、一緒に対策を考えるサポートです。

どこでも通用する正解はなく、企業のカラー(社風)によって評価も異なるため、企業研究をベースに、その学生さんらしさを活かしつつ方向性を探っていきます。

ハードルの高いエントリーシートは、入社意欲の高い学生や対応能力の高い学生を選ぶ方法であり、「我が社」のカラーに合うかどうかを判断する材料として使われているのです。

「効率化」と「独自性」

学生と企業の模索は続きます。