さくらももこさんが53歳という若さで亡くなりました。
本名も公表せず、自分が表立ったところへ出ることも少なく、まさに「ちびまる子ちゃん」のイメージを守ることを大切にした作家さんでした。
私は大学生の頃、寮の同室の友人に勧められ、初めて「ちびまる子ちゃん」を読みました。
私も2人姉妹の妹で、しかもその時住んでいた静岡市の隣町「清水」を舞台にした小学3年生のまる子は、まさに私にとって分身のよう。
さらに、清水在住のサークル顧問の教授から「さくらももこさんのうちはすぐ近所だ」なんて話を聞き、ちょっと清水に行けば「ちびまる子ちゃん」に出てくる街並みがすぐそこに。
そんな環境もあって、より話に入り込んで読みふけりました。
周りを見る目線は子どもながらの毒もあるけれど、純粋。
ずるかったり小心者だったり、人に言えないところもあるけれど、優しい。
そんな「まる子ちゃん」と、とてもいきいきとした周りの登場人物たち。
「さくらももこワールド」にすっかりはまって、今でも本棚にこんなに!
冷めた目線もあるけれど、純粋であたたかい心を持つ「まる子」は、自然体でいることの大切さも教えてくれました。
才能ある作家さんを早く亡くし、とても残念です。
まだまだもっと多くの作品を見てみたかった…。
さくらももこさんのご冥福をお祈りします。