1年間の成長と、社会への巣立ち

大学新卒の就職活動は、基本的に一生に一度きり。去年の経験を翌年の自分に生かす…ということはありません。

経験もなく不慣れなまま、様々な情報の中で、選考に対するスキルを高めつつ、自分の行き先を模索する活動です。

それだけに、学生さんたちは精一杯就職活動に取り組むことでめざましい成長を遂げ、一回りも二回りも大きくなって社会へ巣立っていきます。

そのことを実感する出会いがありました。

今私は、昨年の春と同じ大学で支援に携わっているのですが、卒業式の日、偶然、1年前に何度も面談や面接指導をした卒業生に会いました。

昨年は6月までの契約だったため活動途中までの支援しかできず、その時受けていた企業の結果も、その後の彼の就職活動の状況も分からないままでした。

私を見つけて卒業式のスーツ姿で歩いてきた彼は、こだわっていた鉄道関係の仕事に就けたことを笑顔で報告してくれました。

振り返れば、当時彼が受けていた企業は難関で、その仕事にこだわる彼が心配だった私は、職員の方に引き継ぎをしていました。

その心配を知ってか知らずか、納得いく結果が出るまで活動をがんばった彼は、「12月までかかってしまって…」と、照れ笑いをしつつも、すっかり社会人の顔になっていました。

体調に気をつけてがんばるように伝えることができた偶然に感謝し、私もまた、気を引き締めてがんばらないと、と彼の後ろ姿に思いました。

新社会人の前途に、幸多からん事を!


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

nineteen − 5 =