大学生との面談で、自己PRを作ろうと今までの経験を振り返るとき
そして企業で働く方と、職務経歴書を作成しながら職務の棚卸しをしているとき
それぞれに、角度を変えて考えることの大切さを実感しました。
ある大学生に経験を聞くと、高校の吹奏楽部は人間関係のもつれから2年間で辞めてしまったと。
彼女曰く「だから自己PRになんか書けません」
でも、詳しく聴いてみると、その間にコンテストで全国大会へ出場しているのです。
「継続」や「関係構築」というポイントでは、確かに難しい話になりそうですが、「結果へ向けた努力」には全力を注いだはず。
今もその力は身についていて、今後も使えるので、ぜひ自信を持つよう伝えました。
「私にも、自己PRにできる話ってたくさんあるんですね」と笑顔で帰っていきました。
また、あるIT企業の社員の方との面談では、アルバイトや飲食店の店長・ボランティア等、短期間の経験を積み重ねてきたとのこと。
IT企業に就職してまだ4年で経験も少なくて…。
単に時間軸の職務経歴書を作ると、経験も浅く、年数から長続きしない印象です。
でも、直接お話を聞いた彼は、2年間出向していた大手企業のシステムプロジェクトで実力をつけていました。
その経験から学んだ人間関係構築力やマネジメント力は高く、状況を把握した計画性にも富んだ方でした。
数多くの経験から学び身につけた人間力、そして2年間でリーダーから直接学んだ実務運営能力こそ、職務経歴書でまとめる点なのです。
自分だけでは気づきにくい良さに、角度を変え観点を変えるためにも、キャリアコンサルタントの関わりは役立てると実感した面談でした。