自分でも気づいていなかった「受け止め方」

性別も年齢も職業も肩書も、性格や価値観も、本当に様々な方と接する機会が多い仕事なので、私は自分では受け止め方に偏りがないと思っていました。

でも実際に、小さな部品工場の社長さんが同世代の女性だったとき、「へぇ~、珍しいな」と感じました。

私の中で、女性社長は「当たり前」ではなかったのです。

障がい者就労継続支援施設で大声を上げた通所者の方を前にどう対応していいか分からなかったとき、障がい者も自分と変わらないと思っていたのに、偏見の種みたいなものが自分の中にもあることに気づきました。

もちろん、そんな種は無いに越したことはないのですが、そこは現実の話。

価値観だって、「そうは思わないんだけど」と話を聞いて思うこともあれば、「この方の考え方は私に似ている」と思うこともあります。

それぞれ大切なのは、「私はそう感じた」「私はそう思う」という自分のフィルターがかかっていることを意識することです。

どんなにフラットな気持ちで受け止めたと思っていても、受け止め方には自分のフィルターがかかるのです。

このところ、自分でも気づいていなかった「受け止め方」を体感し、いろいろな人と接して様々な行動を経験することは大切だと、改めて気づきました。

同じ顔ぶれ同じ行動範囲では、自分の反応が当たり前になって気づかなくなります。

まだまだ私にも「自分らしい」受け止め方があることに気づき、その点を分かったうえで、できる限りフラットな気持ちで関わることの大切さを再認識した出来事でした。


「家業を継ぐ」という選択

雪が舞う中、キャリアコンサルティングでお伺いした事業所では、いろいろな事情を経て、父・兄・弟の家族3人が同じ会社で働いていました。

家族と一緒に働くといえば、週一回お伺いしている大学でも、親が自営の学生とその話題になります。

「家を継ぐの?」と聞くと、「まだ親とははっきり話していないけど…」という学生も。

大学生ともなれば、親は何も言わずともいろいろと考えているようです。

就職活動をして企業へ就職はするけれど、将来的には家業を継ぐことを考えているという話。

じゃあどんな方向へ就職活動していくか、というやりとりに。

家業を見て育ったとはいえ、その時点では子供の目線。

実際に事業として成長させ、従業員の生活を意識するとなると、話は別です。

そのために必要なことは何か、一緒に考えていきます。

近い業界での営業経験なのか、全く異なる業界の視点なのか、新しい事業を形にする経験なのか…。

自分も一緒に働き、先々経営にも関わっていくという視点を持って考え、できることならその視点で親と話すことを勧めています。

やはりその道のプロですし、「子」が「同志」になることを親にも実感してもらうことは大切です。

親はいつまでも子供のままだと思って、子供がそんなことを考えている実感がない場合が多いのです。

子は親の経験や実績をもとに学び、親は子の新たな視点と思いを持って取り組む姿勢を尊重する。

そんな関係で家業を成長させていってほしいと思います。


私にとっての「メンター」

久しぶりに浜松へ行って懐かしかった…と言って思い出すのは、新入社員の頃、机が向かい合わせだったMさんのこと。

その方は、当時40代半ばの男性の方でした。

同じ山梨県出身なうえ、出身大学も同じだったこともあり、私を子分のようにかわいがってくれました。

まだワープロが主流の時代に、パソコンのエクセル機能をMさんに教えてもらいながら身につけたことで、私はその後の仕事でパソコンに自信が持てました。

仕事だけでなく、仕事帰りに一人暮らしの私をお寿司屋さんへ連れて行ってくれ、「社会」を学ばせてくれました。

取引先との接待で、スタンドマイクを振り回し、世良公則さんの「あんたのバラード」を熱唱していた姿は今でも忘れられません。

Mさんは典型的「B型」と言われ、周囲は振り回されることも多かったのですが、私にとっては、仕事に対する考え方や姿勢、分からない仕事の対応など、とても頼りになる存在でした。

私がその会社を辞め、結婚し長男を出産した半年後、Mさんが病気で亡くなったことを知らされました。

まだ生まれて半年の長男を伴って浜松での葬儀に向かったのですが、出棺に間に合わず…。

「遅いよ~」と空から言われているような気がしました。

働く上で「メンター」の存在が話題に出ます。

制度として設定している企業もあります。

メンターは指導や助言をする存在なのですが、精神的な支えとなることも大切な役割です。

仕事、会社、そして社会を客観的に捉え

相談すると私の仕事も客観的に評価してくれ

社会で働くことや、仕事に取り組む姿勢の見本となる

私にとって、Mさんはそんな存在でした。

Mさんがこう言っていたな~、なんてことを、25年以上たった今でも思い出し、私は先へ進んでいます。


日本で働こうとしている留学生たち

毎週お伺いしている大学には、留学生が年々増えてきています。

中国・ベトナム・タイなどを中心に、中にはウズベキスタンから留学している学生もいます。

昨日もベトナム出身の女子学生と面談。

4年生なので就職の話には力が入ります。

「もし卒業までに就職が決まらなくても、帰国しないで日本で就職活動したい」とのこと。

留学生は「留学ビザ」で滞在しているので、卒業後は、就職が決まった企業からいただいた書類とともに手続きし、「就労ビザ」に切り替える必要があるのです。

でも、卒業までに就職が決まらなかった場合、手続きをすると「短期滞在ビザ」で最長半年間ビザが延長され、その間は日本で就職活動することもできます。

日本での外国人就労については、最近よく話題に出ます。

「外国人実習生への賃金未払い」などは、テレビでも取り上げられて話題になっていました。

今後、観光だけでなく、日本に働くために来る外国人が増えるにつれ、多くの場でより多くの問題が出てくると思います。

根本的に、日本は島国ですから、他の国の人が流れ込んでくるということを想定していないですし…。

理由はさておき、「日本で働きたい」と語る彼女の思いをまずは結果に繋げられるよう話をし、面接の練習をしているうちに、元気のなかった彼女も徐々に笑顔に。

その笑顔で働く彼女たちを、日本の社会はどう受け入れていくのでしょうか。

考えさせられますね。


私の冬休み<東京編>

大阪で元気をもらった翌日は東京へ。

新幹線が米原付近の雪で少し遅れ気味だったので、予定より一足早く家を出ました。

晴れ渡る富士山を横目に見つつ、2時間もかからずあっという間の東京です。

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とてもよいお天気だったので、観光客に混ざって東京駅舎をパチリ

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天気がいいと高層ビルも映えます。

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東京での仕事中、「スクールソーシャルワーカー」の話題がでました。

「スクールソーシャルワーカー」は、それぞれの子供に向き合うだけでなく、その家族や教員の他、様々な機関と連携を取りつつ、関わる環境の中で問題解決を図る仕事です。

虐待や不登校など、活躍の場は多いのです。

今はまだ配置されている学校も少ないのですが、今後教員の働き方が調整され、問題解決に対する意識の変化が進むと、活躍の場も広がると思います。

実はキャリアコンサルタントも、個別面談だけでなく、環境への働きかけは大切な役割として示されています。

ただ相談に来る相手を待つだけでなく、自分から働きかけて関係者の連携や調整に役立つよう関わっていくことが求められるのです。

と、新たな方向性を考えつつも、仕事は終わり。

おみやげに、限定販売していた「パンダ」の東京ばな奈を。

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仕事にはしっかり向き合いつつも、それ以外で楽しみが続いた週末。

年末年始は特に遠出もしなかった私にとって、一足遅い「冬休み」となりました。


「地域限定正社員」って昔はなかったよね(後編)

面談を通じて話を聞いていると、私が就職したころとは違い、今の大学生は生活も大切にして仕事を選んでいるように感じます。

これを、昭和世代に話すと、「生ぬるい」とか「私が若い頃は…」というコメントになる場合も多いのですが…。

でも、高度成長期やバブルの時代のように、生活を意識しなくても、働いていれば収入が右肩上がりだったり、働く上での努力で生活も向上させられたりしていた時代は、もうありません。

それに、長時間労働をし、有休を我慢して取らず、転勤を受け入れいても、それでも日本の生産性は高くはないのです。

「時間をかけること」や「移動すること」といった、外から見て分かる部分だけに価値を置いていては、内容は良くなりません。

時代は変わり、交通機関の発達で日帰り移動できる地域も広がりました。

インターネットも普及し、自宅にいながら夜中でも直接お店と取引きできる便利な世の中。

離島だって海外だって、スカイプを使えば顔を見ながらやりとりができます。

会社へ出社しなくても、自宅や自宅近くの場所で仕事ができるテレワークも、徐々に普及し始めています。

少子高齢化で働き手は減り、数少ない若者や、今まで働いていなかった女性や高齢者も一緒に働く時代になっています。

転勤を伴う働き方が「総合職」のスタンダードだった時代はもう変わっていくのかもしれません。

転勤がよくないというより、それぞれの方向性や事情に合わせて、選択できる世の中になるといいですね

誰もが働きやすく、働く中で自分の成長を感じ、働くことを通じて人生も豊かになる…そんな世の中になるよう、まずは身近なところから。

私もできることから、いっぽいっぽ、今後も取り組んでいきたいです。


「地域限定正社員」って昔はなかったよね(前編)

JILPT(労働政策研究・研修機構)が2018年春に就職する大学生へ行なった調査結果が発表されていました。

その調査項目の中に「地域限定正社員」についての報告が。

「地域限定正社員」といえば、ここ数年増えている採用枠で、転居を伴う転勤がない正社員のことです。

金融機関(銀行や保険会社など)や小売業(ユニクロなど)で取り入れている企業が多いですね。

正社員(総合職)として働きたいけれど、転勤はしたくない…と、女性を中心に人気があります。

さらに、無限定の正社員との相互転換を認めていて、状況に合わせて変わることのできる企業も出てきています。

もちろん、「地域限定正社員」のキャリアステップや業務内容、権限、待遇などが、転勤のある正社員と違う企業もあるので、確認して選んでいくことが大切です。

実際に大学生と面談していると、地元を離れたくないとか、将来のことを考えると全国転勤のある企業を選ぶことには抵抗がある、といった学生さんがいます。

特に愛知は地元志向が強いため、就職活動を始める時点では「地域限定正社員か一般職」を目指して活動する女子学生の方が多いのです。

この調査によると、就職活動前の希望調査では「ぜひ応募したい」と「処遇に大きな差がなければ応募したい」という学生は合わせて、

男性で64.2%、女性で82・4%、男女合計では72.6%。

大人気です。

ところが、就職活動を経て、実際に地域限定正社員に内定したのは、当初希望していた男女のうち、合計28.6%に過ぎません。

比較的枠の多い女子学生でも35%程度。

結局、希望はしたものの、現実の就職活動の中で、希望する業界で採用がないため妥協したり、競争倍率の高さに他の枠へ応募して結果を得たりと、現実対応していったようです。


相手に分かるように話す。それは専門的な話でもおなじこと。

先日、理系院生のグループディスカッションと模擬面接を担当してきました。

グループディスカッションは、20名ほどの参加者の中に経験者がほとんどおらず、簡単な解説をしてからのスタートとなりました。

それでも、さすが「理系+院生

予め何も言わずとも、意見を交わす時も発表する時も、根拠も含めてまとめていました。

こういう論理的な点は「強み」ですね。

ぜひ本番でも活かして、気分で話し合いが進んでいる時に、ぐっと引き締める役目を担って欲しいものです。

続けて集団面接。

こちらも初体験の学生さんが多く、初回はキョロキョロもたもた。

でも、説明を受け、コツがつかめると見違えるようにしっかり対応できるように。

ほんと、準備は大切です。

この面接の中で確認した「研究内容」

さすがに理系の修士課程ともなると、文系の私には??な研究ばかり。

何も考えずに説明されると、さっぱり分かりません。

でも集団面接など入り口の選考では、理系だけでなく文系の学生と一緒に選考を受け、面接官も文系出身の人事担当者や事務系の総合職の方になる場合も多く…。

先々選考が進めば、技術系総合職の場合「技術面接」や「プレゼンテーション面接」もあるので、専門的な話は技術職の社員さんとの選考で語り合ってもらうことにして。

集団面接ではあくまで分かりやすく、「文系の友人や家族がわかるレベル」で説明するように伝えています。

話す」というコミュニケーションは「伝える」相手があってこそ。

一方的に相手の様子を考えずに話し続けても、コミュニケーションにはなりません。

それは、専門的な話でも同じこと。

相手に合わせ相手に伝わってこそ、コミュニケーションとして互いの理解が深まるのです。


インターンシップに参加するなら目的を持とう。

今年は、大学3年生対象のインターンシップが、本当に数多く実施されています。

それに、売り手市場を反映してか、昼食付きや交通費が一定金額支給されるインターンシップも、目に付くようになってきました。

あまり好景気の実感はなくとも売り手市場なことは確かで、今年の採用活動で思うように採用できなかった企業も多いのです。

そんな企業にとっては、インターンシップの段階から、今度こそは来年の採用に繋げようと気合が入ります。

もちろん学生目線では「昼食目当て」の参加者もいるでしょうが、やはり参加するからには目的を持って参加することが大切です。

そしてその目的は、人によって違ってきます。

志望業界や職種が絞り切れないなら、複数のインターンシップに参加して、その時の印象を振り返り、自分の興味や価値観を絞るもよし。

仕事の理解を深めるなら、社員の方との懇談会で、現実的な「働く」感覚を理解するもよし。

グループディスカッションが苦手なら、グループワークを含むインターンシップに参加して経験を積むもよし。

志望企業のインターンシップに本気で準備して、本選考へ繋げるもよし。

やはり、参加するときは目的を持って選択し、参加後もその内容を振り返って今後へ繋げることが大切です。

どうしてもイベントっぽい印象で、スタンプラリーのように参加を重ねがちですが、目的を持って活用することで、より納得のいく就職活動に繋がっていくのです。


様々な人と話した経験値が、コミュニケーション力を上げる

愛知県内の有名女子大学で行われた就活講座に参加してきました。

来春の本選考を見据えて、就職活動の流れを実際に体験するという内容。

大学側の指導もあり、既に準備をしている学生さんばかりでしたが、グループディスカッションや集団面接は、実際受けてみるといろいろと得るところが大きかったようです。

その中で、「グループディスカッションで発言するのは難しい」という話題に。

グループディスカッションは、初めて顔を合わせたメンバーと、制限時間内、テーマに沿って話し合って結論を出すのです。

もちろん結論を出すための進め方も大切ではあるのですが、そもそも、メンバー同士の関わり方が評価される場合も多いのです。

そして、初対面同士の会話の流れに入っていくことに、苦手意識がある学生さんも多いのです。

結局はコミュニケーションなので、学内学外を問わず様々な方と会話することで、経験も増え、力もついていきます。

今回は女子大。

しかも、学部は違っても、何となく見たことのある顔ぶれでのディスカッションでした。

でも実際の本選考は違います。

メンバーには男女ともいますし、文系理系、文化系体育会系と、タイプの異なるメンバーと向き合うことになります。

そのことを説明し、本選考までの期間に、様々な人、特に社会人と話す機会を自分から作るようお話ししました。

その経験は、グループディスカッションのみならず、面接でも生きてきます。

大学生は「大人」の印象もありますが、生活の仕方によって、意外にも学生同士の会話が中心の人もいます。

「これからのがんばり次第で、本選考でも自分らしくのびのびと話せるようになるから」と励ますと、それに応える笑顔、笑顔。

がんばってくれそうです!