今お伺いしている大学で、卒業式の日に会った学生の後日談を聞きました。
鉄道関係を軒並み受け続け、最終的に鉄道マンになれた学生さんです。
鉄道同好会の顧問の所に、「念願叶って楽しくてしょうがない」と、制服姿の写真が添付されたメールが来たとのこと。
制服姿で憧れの職務に張り切っている彼の話を聞き、こちらまでうれしくなりました。
仕事を選ぶ時やどんな仕事に就こうか考える時、他の人にとってささいなことがあこがれやモチベーションのもとになることがあります。
以前、民間の職業訓練校で、再就職支援として子供さんが2人いる20代後半の女性の方と話をしたら、「制服を着て事務がしたい!」と言われました。
今どき、事務職でも制服のないところも多く、「事務職ならいいのかな~?」と聞くと、「制服を着て働きたい!」と。
そのこだわりを不思議に思いつつ、求人検索を手伝った結果、近所の調剤薬局の事務員として就職することができました。
家も近いし、自宅から制服を着て通っているとのこと。
私も、子育て後に飲食店のランチタイムで働きながら、「ネームタグを首から下げ、腕時計したまま働きたい」と思って簿記の勉強を始め、その後大学の会計事務の仕事に就くことができました。
カウンセラーとして初めて実務についた時も、自分のネームプレートの入ったブースで面談できた時は感慨深く、その時撮ったブースの写真は今でもスマホの中に残っています。
もちろん、仕事はイメージ通りにいくことばかりではなく、気持ちが下がり心折れる時もあります。
でも、その仕事に対して、「私はこれに気持ち上がったんだよな~」というものがあることは、ふとした心の支えになるはずです。