私は父親が公務員で、夫も私自身も会社勤めだったということもあり、月々の給料で生活することが当たり前でした。
結婚後も、自分が働きに出るのは月々の収入を上げるためで、その収入でやりくりするためには支出を節約するという考え方でした。
だから、会計事務所で働いていた時に出会った事業主の方々の感覚の違いに、当初とても戸惑ったのです。
サラリーマン感覚の私には、とても事業をやることは無理だと思っていました。
ところが、思わぬ展開で開業することになり…。
事業として仕事を始めるとなると、収入は月単位ではなく、仕事単位や年単位で考えていくことになります。
必然的に、月ごとの収入や支出の変動が大きくなるのも当たり前。
支出も、先に活かせる内容であれば投資と捉えてむやみに節約しないことが大切ですし、何に投資するかを考えることもとても大切になってきます。
身についてしまった感覚を切り替えるのはとても大変で、いまだに試行錯誤しています。
ただ、思い起こせば私の祖父は商人。
靴屋を営んでおり、自分で靴も作っていました。
つまり私には、商店経営の血も、職人気質の血も流れているという訳で…。
結局やってみると、大変だけど意外と自営は面白く、私には合っていると感じています。
責任は伴うけれど、自由で可能性があります。
それに、靴職人だった祖父の職人気質も、私の仕事のやり方の根底にあると感じています。
血は争えないですね。