先日、「就活生の間で流行した『就活用語』ランキング」が発表されました。
上位3用語は、
第1位 ガクチカ
第2位 お祈り
第3位 サイレント
「ガクチカ」とは、企業へ提出するエントリーシートや面接で問われる定番質問、「学生時代に力を入れたこと」の略語です。
同様の定番質問である「自己PR」は、題材に困れば高校まで広げて考えますが、「ガクチカ」は大学生活の経験で考えます。
ゼミやサークル活動・部活動など題材があればいいのですが、無い場合は、資格取得から授業での協働作業やアルバイトまで(アルバイトネタは大学によっては不可の場合も)、一緒に題材探しをすることになります。
数年前から使われていた言葉ですが、毎年順位を上げ、すっかり定着しての1位となりました。
そして2位の「お祈り」とは、選考が通過しなかったこと。
企業から来る不採用通知に、「今後のご活躍をお祈りしています」という文面があり、そこから「不採用になった=お祈りされた」と使われています。
3位の「サイレント」とは、選考を受けたのに何も連絡がこないこと。
合格したら企業から必ず連絡があるので、結局は不合格の事なのです。
他の選考を受けずに結果を待つ学生も多く、企業には「サイレント」せず連絡してほしいと思います。
でも、不合格の連絡をした後に合格に変えることは難しいので、採用活動中は結果を保留し続けたい企業側の気持ちも分かります。
悩ましいところです。
他の用語も見てみると、一時期話題になった「オワハラ」が順位を下げています。
内々定を出した学生に、企業が就職活動を終わるよう強制することです。
2年前は大きな問題になっていましたが、今やSNSで拡散されて企業イメージへのリスクも大きく、結果企業のためにもならないということで、徐々に減って話題に出なくなってきました。
こんな「就活用語」の順位の変遷にも、学生と企業の採用現場の試行錯誤が見えてきます。