「人見知り」はコミュニケーション上達の始まり

「私、人見知りなんです。」「私、昔は人見知りで…」という人の多いこと多いこと。

実は、世の中「人見知り」経験者ばかりです。

特に大学生を対象に面談していると、このような話をする学生がとても多いのです。

そのうえで「コミュニケーション能力が強みです」と話は至るわけで、「?」常々矛盾を感じていました。

でも、様々な学生に会う中で、実は「人見知り」はコミュニケーション上達に欠かせないステップなのでは?と考えるようになりました。

家族に対して「人見知り」という表現は使わないので、「人見知り」ということは家族と「よその人」がしっかり認識できていて、他人と自分との距離を、意識しない人以上に敏感に感じているわけです。

その中で、自分は「よその人」との距離がうまく取れないな~何とかしたいな~という思いから、日々意識的に実践を積んだり工夫を重ね、その日々の積み重ねが、結果としてコミュニケーション能力の向上に繋がっていく、という訳です。

人は弱点こそ何とかしようと思い悩み、日々の時間とエネルギーを費やすので、反対にその弱点が長所になってしまうことも多いのです。

そして、最初からコミュニケーションに長けた人より、質も高く、苦手な人の気持ちも分かる、きめ細やかなコミュニケーションを身につけることができるのです。

弱点はいつまでも弱点にあらず。

その人らしい強みになります。