近づくために、まずは相手の世界を受け止めてみる

梅雨に入ったというのに、毎日お天気続きで雨が降らないなと思っていたら、今日は土砂降り。

台風並みの雨と風で、大変なお天気になりました。

こんな天気の中、今日は豊田市へセルフ・キャリアドック制度を活用したキャリアコンサルティングに行ってきました。

お伺いした事業所の近くだったこともあり、私は初めてトヨタの本社を見ました。

愛知県はさすがトヨタのお膝元、大学生と面談をしていると、

「だって、愛知はトヨタもあるしモノづくりが盛んだから、私もモノづくりに興味あります!」と

目をキラキラさせて話す学生が結構いるのです。

でも、残念ながら私は出身も県外で、今までにトヨタ車を運転したこともほとんどなく、共感する気持ちは地元の方たちに到底及びません。

でもそんな時、話を聞く立場としては、いったんそのキラキラの思いをそのまま受け止めて言葉を返します。

「トヨタもあるからモノづくりに興味を持ったんだね。」

このステップを入れることで、ぐっと相手との距離は近づきます。

そうやって足並みをそろえたところで、今度はそのキラキラの中身を聞いてみます。

「モノづくりのどんなところに興味があるの?」

いきなり「その気持ち分からないなぁ~」とそのまま自分の気持ちを言ったり、「ふ~ん」と気のない返事をすると、すっかり話の腰を折ってしまい、その先の大切な話をしてもらえなくなります。

相手と同じ気持ちになれないからといって、相手の話が聞けない訳ではないのです。

まず、相手の気持ちや相手の思い描く世界を受け止めて言葉で返し、その上で更に詳しく聴いたり、時には自分の本音を言ったりすることで、お互いの理解も深まるのです。