トラブルの当事者の中で、誰が「正しい」のか?

大相撲の世界が騒々しいです。

日馬富士の暴力沙汰を中心に、貴乃花親方のことやモンゴル力士のことなど、様々な問題が混ざって報道され、盛り上がっています。

元々の暴力問題については警察が調べているので、そのうち明らかに。

でもこの様子を見ていて、人の話は食い違うものだ、と再認識しました。

企業でのキャリアコンサルティングでお話を伺っていると、トラブルになっている当事者双方の話を別々に聞くこともあります。

その時も、当事者同士の話はかなり違った内容でした。

そして、ものの見方や受け止め方は、立場や人が変わるとこんなにも違うんだと実感。

そもそも、会社で一緒に働く目上の方や年下の方に対してどのようなイメージを持っているか。

「こうあるべき」「こうしてほしい」は、人によって違います。

其々の方の、今までの先輩後輩としての経験や、親子関係が影響しているかもしれません。

それを前提として、目の前の方が違う態度だった場合、お互いの関係の上ではかなりのマイナススタートになってしまいます。

後は、徐々にそのマイナスが積み重なっていき、相手の嫌な点ばかりが目に付くようになって悪循環に…。

人間関係では、「何が正しいのか」を問い詰めるのが本題ではありません。

それこそ警察に任せておけばいいことです。

「何が正しいか」にこだわるとこじれるのは、人によって「正しい」ことが違うからなのです。

問題を解決するには、「何が正しいか」の結論を出そうとするのではなく、「どうしたらうまくいくか」を互いに考えていく姿勢が大切です。

キャリアコンサルティングが、「私の考えていたことは、こういう風にも考えられるんだ」と、気づき考え行動してもらえる機会となれば、働きやすさにも繋がります。