ちょっと寄り道して思うこと。

久しぶりに神社へ行こうと思い立ち、はだか祭で有名な「国府宮神社」へ。

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14・15日にお祭りがあるそうで、境内では近所の幼稚園が鼓笛隊の練習中。

息子たちも鼓笛隊のある幼稚園に通っていたこともあり、なつかしい。

気づけば私も、子どもというよりは、孫を見る目線に近づき…月日の経つのは早いものです(^^;)

子どもが幼稚園へ通っていた当時は、仕事上は迷走期。

でも、子育てに埋もれていた日々も、長い人生として見ると、「その時だからこそ」の経験ができた時期でした。

その経験が、今の私の考え方や価値観の基礎になっていると感じます。

まぁ、その当時の自分は、そんなこと考える余裕もなく、迷走していましたが…。

続けて、名古屋高速から見えるのに行ったことがなかった「清州城」へ。

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天守閣が復元されたのは平成元年とのこと。

でも高度成長期に建てられた博物館みたいな名古屋城とは違い、木造で復元されていて趣があります。

天守閣に上がってぐるっと見渡せば、周りはただただ広い平野が広がっています。

私が生まれ育ったのは、ぐるっと周りを高い山に囲まれた甲府盆地。

これだけ景色が違うところで育つと発想も違うんじゃないかな…とちょっとうらやましくもあり。

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石庭も、上から見ると本当に水が流れているようでした。


国宝に納得の「松本城」

駒ケ岳の後は、長野道を進み松本へ。

いい機会だったので、ちょっと足を延ばして松本城へ。

私の父親は長野県の出身なので、もしかしたら幼い頃行ったことがあるかもしれないのですが、記憶になく…。

日本国宝のお城は、犬山城(岐阜県)、彦根城(滋賀県)、姫路城(兵庫県)と、既に3か所制覇済み。

いずれも、江戸時代から残る天守が見学できて、城内の階段や雰囲気から、行って大満足の所ばかり。

松本城も期待できます!

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かっこいいですね…気持ちが上がって、同じような写真ばかりたくさん撮ってしまいました(^^;)

城の中は古く、狭く急な階段が6階まで続きます。

中にはすれ違うのもやっとの幅しかないのに、蹴上げ(一段の高さ)が40センチもある階段を、手すりにしがみつきながら降りるところもあり、何だかアスレチック気分。

すっかり堪能しました。

それにしても、城内にあふれる観光客は60代以上の方と外国人ばかり。

今の日本を象徴するような光景でした。

2年前に松江城(島根県)も国宝に指定され、いまや日本国宝のお城は5か所。

松江城にも行ってみたいですね。


駒ケ岳ロープウェイに乗って

そろそろ紅葉の季節となりました。

そこで、長野県の駒ケ岳へ。

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駒ケ岳ロープウェイに乗って、千畳敷カールを目指します。

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途中、山頂へ近づくにつれ、木々も色づいてきました。

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見晴らしよく開けた山頂は、別世界

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遠くに富士山が!

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そして昼食は、駒ケ根で有名な「ソースかつ丼」で腹ごしらえ

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地元で評判のお店のカツ丼は、ボリューム満点。


「帰宅効果」

今月3日間に渡りお伺いする、岐阜県の事業所への道のりで考えたこと。

初めてお伺いするので、方向感覚に自信のない私としては、事前に道順の確認をして余裕を持って出発したにも関わらず、結局ほぼ約束の時間に到着。

でも、面談を終えての帰り道、何だか帰り道は早く感じました。

同じ距離なのにこの感覚は何だろうと思ったら、「帰宅効果」という言葉があるようです。

「距離は変わらないのに、帰路の方が短く感じる」ことを指した表現です。

もちろん、行った道を帰るので、「経験がある」という意味での順調さからくる感覚はあります。

でもそれ以外に、「行きの道のりを現実より短く見積もりがち」なことも影響しているとか。

だから、

なかなか着かない=行きの方が長く感じた

となる訳です。

そうすると、私は、方向感覚に自信がないと言いながら、「それほどひどくない」と甘めに見積もっている?

「余裕を持って」行くなら、私の場合もっと早く出発する必要があるんですね(^^;)

これは物事の受け取り方にも共通するかも。

「甘く見ていると、より大変に感じる」のだから、何事も大変だと思って始めた方が、達成感は味わえそうですね。

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道すがら、きれいに稲穂は垂れて…。


世界中どこに行っても、やっぱり中国人は多い?

ロシアへ留学している長男から連絡が来ました。

日本を出国してかれこれ1ヶ月。

どんな日々を過ごしているか、スカイプの電話を通して聞くことができました。

長男曰く…

寮は4人部屋で、日本人2人と韓国人中国人が1人ずつ。

寮はとても大きくて団地のようで、寮内には洗濯をしてくれるおばさんが(゜o゜)

基本自炊だけど、近くにはスーパーもあって野菜などはとても安いし、地下鉄もバスも50円くらいで乗れて、ショッピングモールやIKEAへも行ける。

近々ユニクロ(!)もオープン予定。

などなど、話を聞いていると、とても暮らしやすい様子。

大学の授業も始まり、留学生は、大勢いる中国人と韓国人がそれぞれ1クラス。

日本人はヨーロッパ人と一緒のクラスになり、ロシア語ができるヨーロッパ人のレベルが高くて大変と。

他クラスへの編入の交渉をする人もいるけれど、長男は腹をくくってそのクラスでがんばることに。

「日本人は寮に帰って勉強しなさい!」と先生に追い立てられるくらい、授業についていくための勉強が必要で、まずは単語をたくさん覚えないと授業が分からない…。

同じ大学には、日本語を学んでいるロシア人学生が80人!

日本で思う以上に、ロシア人は日本に関心を持っていて好意的なんだと、話を聞いて感じました。

そんな中でがんばる長男…話を聞いている私の方が「私もがんばらないと」という気持ちに…

IMG_2051 カザン大学

IMG_2056 ロシア正教会

IMG_2058 このアリーナはW杯の予選会場の予定


近づく「内定式」

毎週お伺いしている大学も、先週から夏休みが明け、学生さんとの面談が再開しました。

夏休み前にまだ就職先が決まらなかった学生さんと、久しぶりの再会です。

この期間の活動の様子を聞きながら、彼らのこの夏のがんばりを振返ります。

かなりの学生さんが就職先を決めて最後の夏休みを謳歌している中、彼らは面接に行き続けていました。

結果、面談した学生さんは2人とも内定を取得。

他に結果待ちの企業もあるため、就職先を決定、とまでは至りませんでしたが、がんばったことへの結果を出すことはできました。

迷いや不安、そして自信のない表情から、明るくかすかに自信を感じさせる表情に変わった様子を見て、私は、やはり結果を出すことの大切さを実感しました。

月が明けると10月1日は内定式。

今年は日曜日にあたるため、1日以降に実施する企業もありますが、何はともあれ、企業も学生もここまでの結果をまとめる日です。

来春からの新たなスタートに向けて、できる準備を整理して、面談もクロージングです。

4月になれば社会人。

そしてふと気づくと、今度は3年生のガイダンスの時期。

こちらは、来春の就職活動へ向け、今から何ができるか考え動き出す準備が始まります。


「先生」と呼ばれる2つの仕事

世の中には、「先生」と呼ばれる仕事が数多くあります。

最近の長時間労働是正の流れの中で、その中の、「医師」と「教師」の働き方についても検討され、話題になっています。

どちらも「先生」と呼ばれ、患者さんが、そして生徒さんが頼りにする方々です。

お医者さんに対しては、通常勤務に連続して月複数回の宿直勤務をしたり、常に連絡が取れる状況に置かれたりと、診察時間以外の時間も含めた激務の実態把握が行われています。

私も総合病院で医療事務の仕事をしていた経験があり、その際、5つの診察室共通の補助として間近で医師の仕事を見ていました。

午前中の外来診察の後、手術、入院患者の往診そして宿直等々、時間に追われながら激務をこなす現場は本当に大変な状況でした。

更にそんな中、医学的に重要な判断をミスなくこなすことを求められるため、常に緊張感がありました。

勤務時間の是正だけでなく、今後AIを活用して、X線やCT・MRI等の読影をしたり、蓄積した診察情報を医学判断に活かしたりすれば、判断に注力することもできるはずです。

学校の先生に対しても、授業の準備を含む雑務を手伝う職員の配置や、学外の部活動指導員、タイムカードを使った勤務実態の把握など、様々検討されています。

先生にゆとりができれば、より大切な子供たちへの目配りに、時間や気持ちが割けるようになり、「教育」の本質に力が注げます。

「時間をかけること」が大切な時もあるけれど、「時間をかけることがいい事」という考えだけでなく、「効率よく任せたり活用したりして、生活や仕事の本質に時間を回す」考えも大切です。

労働環境に対する世の中の注目が集まっている今こそ、少しずつ前進することを期待しています。


「発達障害」と「就職」(後編)「凸凹さん」と共に

そして今回、発達障害の方の就労支援に携わるNPO法人育て上げネットの古賀和香子さんから、現場での支援の実際を伺い、多くのケースワークにも取り組みました。

発達障害の就労支援や就労トレーニングを行う就労支援サービス(LITALICOやKaien(カイエン)等)の情報も教えていただきました。

古賀さんは、発達障害は能力のばらつきがあり凸凹していることから、発達障害を抱える方を「凸凹(でこぼこ)さん」と呼んでいました。

その「凸」である強みを活かし、「凹」である困っている部分への対処をしていく。

そのための整理を支援しつつ、特性を生かせる仕事を模索していきます。

現実の就労の場では、時代の移り変わりとともに、以前は発達障害の特性に合うことの多かった、コツコツと地道に取り組む作業が、機械に取って代わられ減ってきています。

また、「空気を読むこと=良いこと」という風潮も強く、空気を読めないことで働く場でトラブルになることもあります。

そんな現状も踏まえながら、「一般就労か」「障がい者就労か」という二択ではなく、その人に合わせ、柔軟に考えていく必要があるのです。

また、タイミングや本人の納得も方向性に大きく影響します。

実際に、私も、継続して面談していた学生さんが、障がい者手帳取得の話題を出したのをきっかけに来なくなった、という経験があります。

本人の気持ちと現実とを行き来しつつ、より良い方向を探るために、信頼関係を築きながら可能性を模索し、一緒に考えていく。

そんな姿勢が大切ということ。

そして、就職が決まっても、今後困ったときの対処法や相談できる場を考えていくところまで関われたら…。

社会全体も、凸を伸ばし凹を補うようになれば、発達障害を抱える方だけでなく、あらゆる人が力を発揮できますね。


「発達障害」と「就職」(中編)

まずは発達障害を知るところから…。

「発達障害」は、自閉症・高機能自閉症・アスペルガー症候群を含む「自閉症スぺクトラム障害」、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、さらにそれらが重なる場合、と様々。

そんなことからも、発達障害の方は特性の出方が人によって異なり、個別差も大きいのです。

そして、「個別差があって、一律な対応では対処できない」ことは、発達障害の方が、企業の障がい者雇用対象になりにくい理由の一つにもなっています。

発達障害は

・社会的関係形成が困難

・興味関心が狭く特定のものにこだわる

という特徴があり、これは実際に話を聞いている中で感じることが多い部分でもあります。

ただ、具体的な特徴として考えてみると

「人の気持ちを想像するのが苦手」

「場の空気を読むのが苦手」

とか

「一つのことに集中しがち」

「臨機応変な対応が苦手」

「話を整理して理解するのが苦手」

など

これは多くの人にも当てはまる内容で、「個性」と考えることもある部分。

ただ、この特性や能力の差が大きくて社会生活に支障が出ると、発達障害としての対応が必要になるのです。(もちろん、障害認定は医師がするのですが…)

こう考えると、発達障害は社会の中で、私たちと地続きになっていることをより実感します。


「発達障害」と「就職」(前編)

実際に大学で就職活動の支援をしていると、「発達障害」の知識の必要性を実感します。

既に障がい者手帳を持っている方は稀で、その場合は大学職員が障がい者就労として対応されることが多いのですが、普通に面談したり模擬面接をしたりする中で、「あれ?」と思う場合があります。

そんな時は、日頃のコミュニケーションの様子やアルバイト経験の有無などを聞いてみるのですが、聞くと、就職面での考慮や就職活動への対応の必要性を実感するケースもあるのです。

「発達障害」は私が子供の頃にはなかった言葉です。

「なんか変わってるね」と言われ、よく同じクラスにいた子たちの中に、「発達障害」と呼ばれる人も含まれています。

コミュニケーションの面で自他ともにうまくいかないと実感することも多く、昨今の「コミュニケーション力」を中心に展開している就職活動ではなかなか結果に至らないことになります。

「グローバル」や「多様性」が叫ばれる世の中でありながら、結局、「多様」を排除し避けて通りたい現実に、就職活動で直面することになるのです。

就労となると、発達障害の程度によって、障がい者認定を受けて企業の「障がい者枠」で就職活動を進めるか、一般の就職活動を行うか選択することになります。

でも、障がい者認定は、本人のみならず、親御さんにとってもなかなか踏み込めないケースも多く…。

一般の就職活動に踏み切っても、状況によっては、就職が決まらず本人が苦しんだり、隠して就職したものの仕事に対応できずに早期退社したりと、継続的な支援が必要です。

そのあたりの現状を含め、実際に発達障害者の就労支援に携わる方のお話を伺い学ぶ機会がありました。

その内容を少しまとめていきたいと思います。