「失業して自殺するのは日本人だけ」だそうです。
日本人は、近所の人や会社の人など、周囲の人の評価に影響を受けやすく、失業した事実よりも「評価」が大きな問題だというのです。
そこまで他の人の評価が気になっている人に、「気にしなければいい」と言ったところで何の解決にもならなりません。たとえ、その時はそうしてみても、また同じ状況に戻ったのでは、その人の悩みは解決しないからです。
キャリアコンサルティングに来談して、まず始めに話し出す問題は、表面的で人に話しやすい、つまり自分でも分かっている問題からになります。
そんな場でも、「相談相手のキャリアコンサルタントが自分をどう評価するか」を気にしているのかもしれません。
そこで、まず来談者の話をしっかり聴いていきます。そして、家族や会社の人などとの関係や、それを自分がどう受け止め、どう考えているかにまで話が至ってこそ、やっと本題が見えてきます。
起こっている事実が問題の全てではないのです。
どう評価されるかを気にせずに話せる信頼関係を大切に、話を聴きながら、一緒に感じ、一緒に考えていきます。