伝わりやすく話す~面接に練習が必要な訳

大学3年生の就活体験セミナーの模擬面接では、接している印象はいいのに面接の回答がなかなか的を得ない学生さんもいます。

一生懸命話すがゆえに話が長くなり、緊張も伴って、何を言いたかったのかが自分にも面接官にもよく分からなくなる…という悪循環でした。

伝わりやすく面接で質問に答えるには、PREP法、つまり、P(結論Point)・R(理由Reason)・E(具体例Example)・P(結論Point)の順番で話していきます。

ところが、日本語は話の最後の方で結論を話す言語なので厄介です。気を抜いて話していると、ついつい結論が最後になってしまうのです。

面接の質問に答えているのに結論を言わない訳にはいかず、熱を入れて説明を話せば話すほど結論は先延ばしになり、話も長くなります。

そして、「結局??」

ではどうやって分かりやすく答えるか。

まずは「質問をよく聞くこと」が大前提です。

あくまで質問に対する回答なので、的を外さず質問をしっかり理解するために、何を聞かれているのか語尾まできっちり聞き取ります。

そしてその後、まずその質問の答えを頭の中で探します。

見つかったらそれを結論(P)としてまず最初に伝え、次にその理由(R)や具体例(E)を話します。そして最後にもう一度結論(P)を確認として伝えて締めくくります。

これを1分程度にまとめると伝わりやすいですね。

内容が足りないと相手が感じたら、更に質問が来るのでその質問に答える、その繰り返しです。

大切なのは、自分が伝えたいことを全て発言することではなく、質問に対する答えが相手に伝わることなのです。そのためには、相手が理解できるように話す意識は必要です。

「で、結局どういうこと?」なんて言われている人でも、日々心がけ、質疑のキャッチボールを繰り返すうちに、見違えるように簡潔に自分の話を伝えられるようになります。

もともとの個性に追加して、伝わりやすく話すという「他者目線に立ってどれだけ準備してきたか」が、結果に繋がっていくのです。


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