大学生の就職活動を支援していると、準備に時間をかけるがゆえに、なかなか動き出せない学生さんに出会います。
「履歴書が仕上がらないからまだ申し込めない」とか、
「不安なので、次の日程にしました」とか。
もちろん準備をすることは大切ですが、今完璧だと思う準備も状況が変わると最善の策ではなくなります。
そうすると、その状況での完璧な準備をしようと思って、また動き出せなくなるという繰り返し…。
ともすると、うまくできない言い訳探し(準備が間に合わなかったから…)にもなり兼ねません。
日頃、行動することを信条としている私は、
「武器は走りながら拾う」
という言葉を自分に言い聞かせ、とにかく行動することを心がけています。
いつまでも最高の武器を磨き上げ続け様子をうかがうのではなく、使ってこそ武器は役立つのだから、何しろ走り出そうという考え方。
武器が必要なら、走りながら拾えばいいのです。
まずは、進め進め!
だからそんな私は、日々学生さんを励まし追い立てながら、少しでも多くの学生さん達が走り出すようにと考えて関わっています。
そもそも、キャリアコンサルティングは相談者の「行動変容」を促すことを目指しているのですが、私はその「まず行動できること」を重視している訳です。
全く方向が定まらなければ、考えていないで合同説明会へ参加し、企業の担当者と話をしてみる。
興味を持った企業があれば、個別説明会へ申し込む。
まだ表面的に選考が始まらない金融機関へは、今のうちに支店訪問する。
志望度が高い企業へは、OBOG訪問を検討する。
とにかく動くことで、一歩先の問題で悩む状況になりますし、もしかしたら、転がっている運に当たることもあるのです。