「読み聞かせ」の経験が活かせた瞬間

5月に入ってから、隔週で正課授業としてグループワークを行っている大学の講義に携わっています。

幅広い意味ではキャリア教育になるのですが、ある意味「人間力教育」といったところ。

多文化共生、地域活性化、子育て、労働、防災など、今の大学生が社会へ出て直面する問題について、仲間たちと学びを深める取り組みです。

その講義の中で、題材として「桃太郎」を取り上げた回でのこと。

今どき「桃太郎」をぼんやりとしか知らない学生さんもいるため、同じ情報をもってグループワークへ臨むため、絵本を読むことにしました。

その日はたまたま映像が使えず、まさに「読み聞かせ」

短いお話ですが、昔話風に読み聞かせを終えると、なんと140名ほどの学生さんたちから拍手が…。

「読み聞かせ」が本題ではないので、意外な反応に私の方が驚いてしまいました。

振り返れば、子供たちが幼い頃、私は5年間くらい毎日読み聞かせをしていました。

子どもたちが…と言うより、私自身が絵本を読むのが楽しくて、自分が読みたい本を近くの図書館で借りては、毎日毎日寝る前に読み聞かせていたのです。

こんなところで経験が活きるとは(笑)

読む本は図書館で借りることが多かったのですが、気に入った本は買って繰り返し読みました。

エリック・カールの「はらぺこあおむし」はもちろん、「ぐりとぐら」、「しょうぼうじどうしゃじぷた」、「三びきやぎのがらがらどん」など、数えきれないくらい読んだ本はいまだに手放せず家に置いてあります。

他にも、長新太さんや五味太郎さんの絵本もおもしろくて…。

「読み聞かせ」の効果として、子どもが本好きになるかどうか、については微妙ですが、今でも2人とも本を読むことに抵抗がないようなので、少しは効果があったのかも。

それよりも、絵本を「読み聞かせ」た時の子どもたちの様子やその時の楽しい時間が私の思い出として残っていることが、何よりの「効果」だと私は思っています。

15年以上前のことを思い出すことができました。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

20 − eighteen =