1月も残りわずか。大学生の就活は動き出してますよ。

1月もそろそろ終わりに近づき、大学3年生は3月の採用情報の公開(説明会・エントリー開始)に向け、できる限りの準備をしている時期だと思います。

この時期にどれだけ準備するかで、就活の結果、さらには就活の納得性が変わってきます。

3月に入り、企業説明会などで企業の情報が流れ込み、選考も始まる…となったら、自分を落ち着いて振り返ったり(自己分析)、文章を練り直したり(履歴書作成)できなくなります。

まさに、ダムの水が一気に放出されるような感じですね。

その流れに流されないためにも、少しでも多く準備をしていきます。

でも、「どうしていいか分からないよ~(T_T)」という人は、まず大学内の行事をチェック。

大学内で、業界セミナーや研究会という名の実質「企業説明会」や、選考へ向けての講座・イベントが行われていますので、まずはそれに積極的に参加してみます。

大学内での企業説明会は、「この大学の学生」を対象に説明会や採用活動をしてくれるのですから、様々な大学が集う合同説明会より、採用へ至る可能性ははるかに大きく、重要なのです。

他にも、大学内のキャリアセンターでは職員の方が相談に乗ってくれます。

今やキャリアコンサルタントが常駐している大学も多いので、とにかく駆け込んでみましょう。

そうやって動くことで、「何したらいい?」といった漠然とした不安は具体的になっていきます。

周囲の動きも見えてくるし、情報交換もできます。

みんな不安な中がんばっているんだから、励まし合って進めると心強いですよね。


受け入れることで仲間もできる。

12月から始まったキャリアコンサルタント養成講座は5日目を迎えました。

今日で半分が終了し、来週から後半が始まります。

今日の講義はキャリアコンサルティングの理論。

学ぶところは多いのですが、何しろ聴くことが中心の講義。照明を落としての映像視聴もあり…。

みなそれぞれに、睡魔との戦いになってしまいました。

今回担当するクラスは最初から仲が良く、すぐにLINEグループも作って交流していたのですが、授業を振り替えた方々が出会った他クラスの人も招待し始め、どんどんグループが拡大しています。

その「受け入れ力」には感心してしまいます。

クラスの雰囲気がより「誘う」気持ちを掻き立てるのか、学ぶことに対する意欲から「共に」という気持ちが盛り上がるのか。

いい意味でどんどん拍車がかかり、既にグループの半分が他クラスの方に…。

仲が良いからといって閉鎖的にしないところがいいですね。

このままの状態を維持して、試験に向けて励まし合える仲間が増えれば心強い。


AI(人工知能)技術が普及すると、仕事はどうなる?

新しい年が明けて早々、「AI(人工知能)技術の普及により、2030年には雇用が240万人減る」との試算を三菱総合研究所がはじき出しました。

少子高齢化だから働く人の人口は減っていくものの、雇用はそれよりも減りそうです。

特に、女性に人気の事務職や販売職、非正規雇用の多い生産現場の職が減っていく予想なので、雇用人数が減ることもですが、ある職種が急激に減ってしまうことが問題ですね。

「働ければどんな仕事でもするか」と聞いたときに、「YES」という人はそう多くはないですから。

では、いったい人間の方がAIより優れている仕事は何でしょうか。

AIが得意とするのは、蓄積した情報の分析や計算で、画期的なものを生み出すことは苦手です。

そして、創造力やコミュニケーション力は人間の方が優れていると言われています。

これからは、そんなことも意識しながら人間の強みを伸ばす工夫も必要です。

こんな状況の中、大学新卒就活で話題にでる職業の将来性はどうでしょうか。

AI技術の普及以前に、高度成長期のような右肩上がりの景気もなく、バブルもはじけ、リーマンショックなんてことも起こり、過去の環境が将来もずっと続く保証なんてどこにもありません。

だからこそ、どんな仕事に就いても周りの状況や環境を柔軟に受け入れて対応できることが大切になってきます。

自分が働くうえで譲れない部分は何かをしっかり自分でつかみ、そこは大切にしながら、その他は柔軟に対応しつつ生き抜いていく力こそが必要なのです。


伝わりやすく話す~面接に練習が必要な訳

大学3年生の就活体験セミナーの模擬面接では、接している印象はいいのに面接の回答がなかなか的を得ない学生さんもいます。

一生懸命話すがゆえに話が長くなり、緊張も伴って、何を言いたかったのかが自分にも面接官にもよく分からなくなる…という悪循環でした。

伝わりやすく面接で質問に答えるには、PREP法、つまり、P(結論Point)・R(理由Reason)・E(具体例Example)・P(結論Point)の順番で話していきます。

ところが、日本語は話の最後の方で結論を話す言語なので厄介です。気を抜いて話していると、ついつい結論が最後になってしまうのです。

面接の質問に答えているのに結論を言わない訳にはいかず、熱を入れて説明を話せば話すほど結論は先延ばしになり、話も長くなります。

そして、「結局??」

ではどうやって分かりやすく答えるか。

まずは「質問をよく聞くこと」が大前提です。

あくまで質問に対する回答なので、的を外さず質問をしっかり理解するために、何を聞かれているのか語尾まできっちり聞き取ります。

そしてその後、まずその質問の答えを頭の中で探します。

見つかったらそれを結論(P)としてまず最初に伝え、次にその理由(R)や具体例(E)を話します。そして最後にもう一度結論(P)を確認として伝えて締めくくります。

これを1分程度にまとめると伝わりやすいですね。

内容が足りないと相手が感じたら、更に質問が来るのでその質問に答える、その繰り返しです。

大切なのは、自分が伝えたいことを全て発言することではなく、質問に対する答えが相手に伝わることなのです。そのためには、相手が理解できるように話す意識は必要です。

「で、結局どういうこと?」なんて言われている人でも、日々心がけ、質疑のキャッチボールを繰り返すうちに、見違えるように簡潔に自分の話を伝えられるようになります。

もともとの個性に追加して、伝わりやすく話すという「他者目線に立ってどれだけ準備してきたか」が、結果に繋がっていくのです。


続・キャリアコンサルタント養成講座(1)

今日から、第4回キャリアコンサルタント試験へ向けての養成講座が始まりました。

昨日、前回サポートさせていただいたクラスの試験打ち上げ会に参加して楽しく過ごしたところではありますが、気持ちも新たに、新たなクラスの初日を迎えました。

今回は、初日のみ担当講師が違うということもあり、さらに気持ちを引き締めて臨んだのですが、講師の先生のお人柄もあり、1日でぐっと受講生全体がまとまって、先へ向けて楽しみなスタートとなりました。

人と出会うことに、緊張と同時にときめきを感じる私としては、こうして一気に14人もの方と繋がることができる日々は幸せです。

また、遠方からお越しになった講師の先生も含め、ご縁の大切さも強く実感しました。

やはり、足を止めることなく動き続けることは大切ですね。

講座の内容としても、実務での基礎を振り返る良い機会となりました。しっかり実務の中で、出会う方々への力として生かしていこうと思います。

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グループディスカッションという選考

大学の新卒就活では、疑似会議で人との関わり方を評価しようと、グループディスカッションを選考ステップにおいている企業が結構あります。

面接のように、企業の方と対面し続ける選考と違って、同世代の学生と話し合いに集中していると、「素」が出がちなので要注意です。

あくまで仕事の場を意識した選考ですので、適度な緊張感で、気持ちを引き締めて臨みます。

ぐちゃぐちゃなカバンの中が丸見えなのは見苦しいのでカバンの口は閉じるとか、机の上にど~んと置いてあるぬいぐるみみたいなペンケースは変えていくとか、ビジネスを意識します。

グループディスカッションの選考を受けた学生さんとよく話題に出るのが、「今日はメンバーに恵まれなかったんです(泣)」というグチ。

もちろん、どうにも収拾がつかなくなるような発言を吹っ掛ける人や、うながしてもうながしても発言がなくお通夜のようなメンバーたちに、心折れることもあると思います。

でも、本当に選考している企業にとって、最後までそのメンバーでの最善を尽くそうとする姿は必ず目に留まります。

もし、その精一杯な姿を評価してもらえない企業であれば、実際に働きだしても、状況にめげず努力することを評価してもらえない可能性もあるわけです。

その企業とはご縁がなかったと割り切って先へ進みましょう。

努力が全て結果に繋がらないのも就活ですが、正解を探すのではなく、自分のがんばる場を探す活動として、しっかり目を見開いて活動し続けることが大切です。


証明写真だって、立派な就活ツールです。

さぁ、今日から12月。

大学3年生は、できる就活準備は年内に。

大学指定の履歴書も買って、印鑑もまっすぐ押せた。がんばって準備した文章を書いたところで…写真撮ってない!

とならないように、履歴書に貼る証明写真も立派な就活ツールなので、忘れず準備しておきましょう。

提出直前に慌てて撮ったのでは、納得できないもので提出するハメに…。

スーツを着て、髪形を整えて写真を撮ることで、気持ちも就活モードになります。

大学によって、学内に写真屋さんが常設されていたり、シーズンになると来てくれたり、学内イベントで撮影してくれる場があったり、と様々ですが、とにかく、予めの準備は欠かせません。

学外でも、就活写真専門の写真館もありますし、金額も、数千円から、ヘアメイク付きで数万円なんてところもあります。

お金をかけさえすればいい訳でもないですし(就活は他にもお金がかかります)、「写真のせいで落ちた」と思わない程度に選ぶといいですね。

表情良く撮れると、気合も入ります!

ただし、容姿も選考基準であろうアナウンサーやCA(客室乗務員)などを志望する方は、実績のある写真スタジオにお願いするのも一つの手ですね。

最近は応募する企業の数も多いので、撮影した写真のデータをもらっておいて、近くの写真屋さんでも焼き増しできるようにしておきます。

今どきは、PC入力したエントリーシートに、写真をデータとして張り付けて送信することも多いので、そんな時もデータがあると安心です。

ただ、くれぐれも、写真屋さんの技術で修正しすぎて別人にならないように…。

無事通過すれば、面接で実際に会いますから。

あまりにも違うと、面接後、違った意味で話題に上ってしまいますのでご注意を!


キャリアコンサルタント資格試験合格をめざす方々

8・9月にサポートさせていただいたキャリアコンサルタント養成講座の修了生たちの、その後の勉強会に参加してきました。

講座が終了してから早くも3か月が経ちますが、引き続きがんばっています。

今日は、試験の日程の間を縫って、試験対策の勉強会でした。

国家資格であるキャリアコンサルタント資格試験は、先週20日が学科試験と実技試験の一部(論述)、来週12月3・4日には実技試験(面接ロールプレイ)が行われます。

参加されている方々は、皆それぞれに思いをもって取り組まれているので、その成果は出したいところですね~。

こうして努力している方々と接していると、私もがんばらないと…と励みになります。

普段働いていながら、休日まで勉強や面接対策のために時間を割いて臨んでいるからには、ぜひ合格できるといいですね!


では、男子学生も、社会人目線で見てみます。

女子学生と社会人目線のギャップに触れましたが、ではでは男子学生はどうでしょう。

着慣れないスーツ姿を確認してみると…

ワイシャツは、下着を着けなかったり文字入りTシャツを着たりすると透けて見えるので、無地の白い下着を着ます。

そして足元は、白い靴下・スニーカーソックスではなく、黒か紺色のソックスをはきます。

椅子に座ると意外に足首は見えるので、スーツの足元の違和感は目立ちます。

髪形も、自分が思っているより短めにするのがおススメです。

業界によってスタンダードがあるので、迷ったらその企業・業界のWebサイトの社員を参考にしてみるといいかもしれません。

でも、短いからと言って、坊主頭(スキンヘッドね)は変に話題になるのでよくないかな~。

あと、ネクタイを自分で結べるように練習しておくのも準備の一つですね。

ネクタイの端が、ベルトのバックルの上にかかるくらいの長さに、さっと結べるといいですね。

最近はスマホがあるので腕時計を持っていない学生さんも多いですが、スマホで時間を確認する姿は誤解を招きます。「話してるのにLINEを確認した?」「早く帰りたいのか?」

社員さんより高級な時計は逆に目立ちますので、カジュアルすぎないシンプルなものを。

あくまで社会人から見てどうなのか?の目線を忘れずに。


その他にもある、就活をテーマにした小説たち

就活をテーマにした小説を、他にも2作品。

★羽田圭介さんの「ワタクシハ」

羽田さんは、お笑い芸人の又吉さんと同時に芥川賞を受賞したことで話題になりましたよね。

主人公が「売れないギタリスト」ということで、今どきの就活色はあまり強くない小説です。

ただ、「就職活動は、完全に身内空間の外でおこなわれている」「常に他人の目にさらされていないと、自分のことはわからない」といった指摘は、就活の本質を突いていると思います。

よく知っている人との関わりに慣れている学生さん達にとって、いかに初対面の社会人に自分を知ってもらうか、という目線は必須です。

それに、就活で重要視される自己分析も、ずっと自宅にこもって一人でやり続けていたら、自分が完璧にわかるわけではなく…。

自分のことを本当に知るためには、周囲に自分のことを聞いたり(「他己分析」という言葉も定着しました)、企業の方などと接したりすることが必要で、そんな中で徐々に理解は深まるものなのです。

「動くこと」大切です。

★喜多川泰さんの「手紙屋」

就活中の主人公と「手紙屋」との10通の手紙のやり取りを通して、「働く」ことを考えさせてくれます。

就活への即効性を期待して読む、というよりは、就活の先にある「働くこと」を考える機会をくれる小説です。

まだ働いていないうちから自分の適性の枠にこだわり過ぎずに、自分自身でも想像もできない伸びしろを、より伸ばすためにはどこで努力を積み重ねるか、という目線で働く場所を選ぶことも大切ですね。