「就職氷河期」世代の支援に思うこと

厚生労働省の発表によると、いよいよ「就職氷河期」と呼ばれる世代の支援に、国が動き出すようです。

私も、面談の中でその世代の方と出会うことも多く、

自分の力だけでは何ともならなかった社会の動きの中、大変だった就職活動の様子やその後の人生を聞き、

環境の影響の大きさに心を痛めていました。

「就職氷河期」と呼ばれるのは、バブル崩壊後、1990年代半ば~2000年代前半、

特に、1993(平成5)年~2005(平成17)年ごろまでに社会へ出た世代を指します。

つまり、現在35~48歳ぐらい。

支援は、公的な職業訓練を中心に、資格取得や職場実習を通じて、正社員就職を後押しする内容です。

 

職業訓練と言えば、私が「キャリア支援」の世界へ足を踏み入れたきっかけの場でもあります。

今まで、愛知県の職業訓練に、様々な角度から関わってきました。

ある時は訓練実施施設で、ある時は県の嘱託職員として、そしてある時はキャリアコンサルタントとして。

次なる仕事へ向けて、ステップを踏むにはとても役立つ制度です。

私もそのステップを最大限に役立ててもらおうと、どの立場でも力を入れて関わってきました。

 

ただ、現実的には、実務未経験の職種に対し、資格取得だけでは再就職は難しい。

それなのに、訓練を申し込みに行くと「未経験でも資格を取れば就職できる」風に言われたと、よく聞きます。

まずは、その方の過去の経験や今後の将来をしっかりと見据え、

現実的に納得のいく人生のステップにするためにキャリアコンサルティングが役立てばと、

切に思います。

土日や夜間の開講、インターネットでの受講、そんなことも検討されるようです。

デュアル訓練のような職場実習も活用し、ぜひ現実的な就職に繋げる機会にしてほしいです

 

キャリア支援をこころざし、私も今やキャリアコンサルタントとして支援に携れるようになりました。

身につけた力を活かして、今後も力になっていきたいと思います。

 

追記:「非」正規って言葉、誰が考えたのか…使う時いつも心にひっかかる。

 


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