「お客様」として扱われる学生たち

新卒の就職活動シーズンは、どうしても履歴書やエントリーシートの添削やら模擬面接など、大学のキャリアセンター側の業務に携わることが多くなってしまいます。

そんな中で、合同説明会の相談コーナーを担当する機会をいただきました。

支援している学生さん達が出かけていく活動先になる訳です。

近鉄に乗って向かった先は三重県津市。

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電車好きの私としては、先頭車両からの眺めにテンション上がります(^▽^)/

数多くの企業ブースエリアとは離れた一角で、来場した学生さんと面談をしていたのですが、実際に活動の場に来ると、気になる点もあります。

それは、学生さんへの主催者側の声のかけ方。

「お客様」として、丁寧な言葉づかいで丁重に扱われています。

売り手市場で人が集まらない企業にしても、学生さんは大切な「応募者」です。

年下の学生に対し、ことのほか丁寧な言葉で接し、頭を下げてブースへ呼び込んでいます。

採用目線ではそれも仕方がないとも思いますが、就職活動の間、ずっとこの感じで接してもらうと、人生経験の浅い学生は勘違いするかも…。

現実として、今年の選考は「早く」「甘く」進んでいる印象です。

例年では通過しないような、言葉遣いや態度の緩い学生も、面接を通過しています。

思いは複雑ですね。

入社してから、お互いに、現実とのギャップに問題が起きなければいいのですが…。


仕事でも「自分らしさ」を活かす

家の前のハナミズキが満開になりました。

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さくらも早く咲きましたが、他の花も早く咲いてしまうんですね。

去年は4月23日のブログに満開のハナミズキの写真があるので、半月近く季節を先取りしてしまっているようです。

先週末は冬へ戻ったかと思うような寒さでしたが、このところ昼間は暖かくなりました。

その反面、朝晩はまだまだ寒いので、気をつけないと体調を崩しそうです。

そんな暖かい日差しの下、企業の方対象のキャリアコンサルティングにお伺いしてきました。

企業は違うのですが、偶然今日は3人とも建築関係のお仕事の方ばかり。

ただ、現場監督の仕事を担っていても、その方のお人柄によって、タイプは様々。

ミスなく着実に作業を進めらてきた方は、その正確な仕事で培った信頼を活かす。

職人気質の方は、自分の背中で仕事に臨む姿勢を示す。

職人さんや業者の方に、自分からグイっと関わっていく方は、その行動力で自身にも力をつけながら仕事に臨む。

その人らしい強みを、自分で理解して活かしていけるといいですね。

そのためにも、過去の仕事を振り返る中で、見えてきた強みを確認し、気づいてもらえるよう言葉で返していきます。

皆さん面談後には明るい表情に。

お仕事これからもがんばってください!


久しぶりの新宿

3週に渡り、仕事の準備で週末新宿へ通っています。

私は東京に住んだことがないので、東京へ出かける時には玄関口となる所から入っていきます。

東北地方からだと上野だというのは有名ですが、愛知県から東京の玄関口は、新幹線の停まる品川か東京。

でも私は山梨県出身なので、子供の頃東京へ行くと言えば、玄関口は新宿でした。

新宿まで、中央線の「あずさ」や高速バスに乗って出かけていき、新宿から原宿や渋谷、池袋などへ遊びに行きました。

でも、山梨を離れてからは新宿へ行く機会もほとんどなく、本当に久しぶり。

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高速バスの終点も、今は「バスタ新宿」という新しい建物に様変わり。

でも、伊勢丹はそのまま。  IMG_2700

と、キョロキョロしながら歩いていると、何やらすごい人だかり!

歩道には何重にも人が並んでいるうえ、警備員やら外国人やらでごった返し、やっとの思いで歩道を通り抜けました。

道路の反対側から見ると、マルイの1階にAppleのお店が。

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検索してみると、新しくAppleのお店がオープンするところでした。

私が通りかかったのは、まさにオープン30分前。

道路の反対側の歩道も、写真を撮る人や外国人だらけ。

後で調べたら列には1000人位並んでいたとか!

まぁ、これは特別としても、この雑多な感じ、子供の頃の東京のイメージそのままの新宿でした。


メール返信にとまどう就活生

今お伺いしている大学も春休みが終わり、学内に学生が戻ってきました。

新入生らしき学生さんが学内のあちこちで教室や学食を探して立ち止まったりキョロキョロしたり。

学食は春休みと打って変わり、座る席もないほど人があふれ、学内に学生が一番多い時期です。

徐々に落ち着いてきます…(^^;)

一方、キャリアセンターの来訪者は例年より少なめ。

今年の就職活動は、実質インターンシップから始まっており、インターンシップで何らかの応募書類を提出して参加した学生さんは、そのまま優先的に説明会へと誘導されるケースが多いようです。

例年応募書類の添削に追われる3月中旬から4月にかけても、比較的来訪する学生は少なめでした。

今の時期は中小企業の説明会や面接に、忙しく活動中なのです。

今どき学生は、文章を書く機会も減り、直接友人に電話がつながるので友人以外と電話で話をする機会もほとんどなく、「電話できない」「電話に出ない」ことが話題になっていました。

それに加え、私が実感するのは、実は「メールを送ったことがない」学生が増えたこと。

今どきの学生は、LINEやその他のSNSが中心の世代で、直接会話に入ることが当たり前。

送信先も、その画面を開いている限りその人と繋がり続けます。

HPなども、文中のアドレスからワンクリックで相手先へ繋がります。

でも新たにメールを送ろうとしたら、送信先のアドレスを入力したり張り付けたりしたうえで、本文にも宛名を入力し、挨拶から入る訳で…。

「このメールどうやって返信したらいいですか?」という、私にしたら、何を聞かれているのか分からない質問も増えてきました。

大学によっては、電話のかけ方やメールの送り方を丁寧な資料で伝えているので、それも使いながら説明。

こんな様子を見ていると、世代や立場の違いを埋めるためにも、学生にとっての就職活動は、社会へ出るために大切なステップだと実感します。


4月になり、入社式に思うこと

今年は4月1日が日曜日だったので、4月2日に多くの企業で入社式が行なわれました。

経営再建中の東芝は、昨年新卒採用を制限していたので、2年振りの入社式です。

220名の新入社員が入社したのですが、それぞれの胸中はどうなんでしょうか。

一方、バブル期を思い出すような入社式もありました。

居酒屋「塚田農場」で有名なエー・ピーカンパニーでは、クルーザーを貸切って全国の特産品を使った料理や飲み物で「おもてなし」する入社式です。

離職率も下がったということなので、この入社式に参加して会社でがんばろうと思えるのであれば、先行投資として成功です。

入社式の様子を聞きながら、大学での就職支援で出会った学生さん達はいったいどんな入社式を迎えたのか、思いを馳せていました

就職活動の中で迷い、不安になっていた彼女。(彼女らしい就職先にめぐり会えました)

今までの経験に自信を持つことができ、企業へも意欲を伝えられた彼。(高校大学と7年離れていた地元で新たなる一歩です)

事務職を諦めなかった彼女。(静かだけれど強い熱意が結果へ繋がりました)

卒業式の直前に就職が決まった彼。(彼からは、諦めない大切さを学びました)

みんなみんな、入社おめでとう!

そして社会人1年生として、それぞれの場で元気よく第一歩を!


「さくら」の季節

今年も「さくら」の季節がやってきました。

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早く咲き始めたな~と思っていたら、暖かい日が続いて、あっという間に満開になっていしまいました。

「日本さくら名所100選」にも選ばれた岩倉市の五条川が近いので、毎年見に行っています。

今日は天気がよかったので歩いて行ったのですが、今年はもうひらひらと桜の花びらが散り始めていました。

でも、桜の花は、散る姿も美しい…。

中には葉桜になりかかった木もあって、川面は桜の花びらでいっぱいです。

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こんなに咲いたかどうかが気になって、上を見上げる花は他にはないですね。

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岩倉市の「桜まつり」は3月30日から4月8日まで。

今年は、お祭りの後半は葉桜になりそうです。


岐阜の大仏さん

このところ天候が不順で、寒の戻りや雨続きでしたが、この週末は天気もよく穏やかだったので、ちょっと出かけてみました。

どこへ行こうかと考えて、思いついたのが「岐阜の大仏」

奈良・鎌倉に次いで日本で3番目に大きい大仏だと、グーグルのCMで紹介されていた大仏さんで、隠元禅師の伝えた黄檗宗のお寺「正法寺」にありました。

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大仏殿は中国様式で独特の雰囲気です。

奈良の大仏や鎌倉の大仏は鋳造ですが、乾漆仏という点も珍しい。

竹で作ったかご状の仏像の形の上に、お経を書いた紙を張り付け、その上に漆を塗って金箔をはるという作りなのです。

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大仏さんはやさしいお顔ですね。

ぐるりと大仏さんの周りを一巡り。

大仏殿内の説明を読むと、隠元禅師はインゲン豆を伝えてその名が残っていますが、他にも「木魚」も伝えたんだそうです。

それから他の宗派でも広く木魚を使うようになったとか。

今ではお経を詠むお坊さんとセットになっている木魚。伝えたのが隠元禅師とは、へぇ~な情報でした。


以前なかった仕事~アイリスト~

最近は、AIによって「将来なくなる仕事」の話題が多いですが、反対に、私たちの周りには「以前なかった仕事」だってたくさんあるのです。

その一つが「アイリスト」

まつ毛エクステ(エクステンション)やらまつ毛パーマをしてくれる、まつ毛ケアのプロフェッショナルです。

まつ毛エクステでは、人口毛を専用の接着剤で自分のまつ毛につけて、ぱっちりした目元にすることができます。

つける本数・太さ・長さ・カールの種類で印象も変わるので、イメージに合わせて相談しながら決めていくことができるのです。

私はやっていただいたことはないのですが、一緒に働いていた方が「朝のメイクがとっても楽!」と大喜びしていましたし、今では気軽に通える場所になっています。

一時期、目元に薬剤やピンセットを使って繊細な作業をすることで、かぶれたり炎症を起こしたりと健康被害が話題になったこともありました。

そのため、平成20年に通達が出され、今は「美容師免許」を持っている人しか施術できない制度になっています。

同じ資格で携わっていても、美容師との違いは様々あって、

座って施術する、シャンプーで手が荒れない、受付からカウンセリング・施術・アフターケアまで一人で担当できる、設備が少なく独立しやすい、などなど。

女性で美容師免許を取られた方で、アイリストを目指す方も多いそうです。

先日面談でお会いした方もまだ20代半ばの女性でしたが、単に作業の提供だけでなく、お客様との信頼関係を築いてその方に合ったサービスを提供したいと、意欲にあふれた魅力的な方でした。

こうして意欲ある方が新しい仕事を広げ、高めてくれるのも将来的に楽しみです。

そう言えば「キャリアコンサルタント」も新しい仕事。

「アイリスト」の彼女に負けず、必要とされる仕事ができるよう、日々精進…です!


やはり、春は別れの季節

お伺いしている大学もそれぞれに卒業式が行われ、昨年来面談を重ねた4年生たちが卒業していきます。

別れはさみしいものですね…。

とは言え、我が家としては今年はもう卒業もなく、今後も大学の卒業しかないので、小中学校のような卒業の感慨は通り過ぎたのかも、と思っていました。

ところが、お仕事をご一緒していた営業担当の方が大阪へ転勤と聞き…。

この方がいたから、その企業のお仕事により力が入ったのでした。

それに先月、今後に繋がる面談をしたばかりでした。

その方は最後に今後の仕事もセッティングして下さいました。

本当に感謝しかありません。

卒業に出席する立場として別れに関わることは少なくなっても、社会人であれば転勤・異動があるのでした(T_T)

このさみしさは以前も感じたな…と思って思い返すと、資格を取って初めてキャリアカウンセラーとして仕事についた職場でのことでした。

日々不安でしかない私の面談を一緒に振返ってフィードバックしてくれた方が、ご主人の転勤で大阪へ転居されたのでした。

それからそれから、まだ駆け出しの私の隣のブースで面談をしながら、時には厳しいアドバイスをしてくれた方が新たな職場へと退職されたときもそうでした。

さみしくて、不安で、途方に暮れる瞬間です。

今回も、大阪へ行かれる方のご活躍を願いつつ、その方から受けた気遣いに恩返しできるように、少しずつ歩き出さないと…。


女性の人生において「働く」ことを考える

先日、セルフキャリアドック制度でお伺いしたお二人の女性のお話で実感したのは、女性こそより「長期的目線」でキャリアを考えることが大切だということ。

お一人目はまだ若いトリマーさん。

看板犬に迎えられての面談でした。

専門職ということもあり、働き方と結婚・出産といった人生の節目には密接な関係があります。

将来的に独立も考えられる仕事ではありますが、その道を選ぶのかどうかも大きな選択の一つ。

長期的な視点で考えてみることが大切です。

もう一人は宅地建物取引士の資格もお持ちの不動産会社にお勤めの方。

既に子供さんは高校生ですが、ご主人の転勤や子供さんの進学と、ご自身の思いとは異なる動きに巻き込まれ、仕事も生活もその状況に合わせてこられました。

働くことでのやりがいや充実感は大切でも、家族との生活も大切ですし、なかなか「自分の人生」に関する選択に踏み切れない場合も多いのです。

ただ、人生は長いのです。

「人生100年時代」とも言われています。

仕事か生活か、家族か自分か、という2択で迷うのではなく、両方ともバランスを取りながら選んでいくことも考えていきたい。

それに、そのバランスはずっと同じでなくてもいいのです。

例えば子供の成長に合わせて、家庭中心の時期、仕事に重点を置く時期と、バランスを調整していくこともできます。

大変な時はどうしても視野が狭くなり、目の前のことに手いっぱいになりがちですが、そんなときこそ、人生を長期的に見て、その将来のための小さな一歩を歩みだすことが大切です。

例え些細なことでも自分の意思で行動し始めることで、気持ちも前向きになり、「自分らしい人生」を感じることもできるのです。