弱点にとらわれずに、強みを伸ばしていこう。

自分の中にある5つの強みを見出すテスト「ストレングス・ファインダー」をやってみました。

マーカス・バッキンガム&ドナルド・O・クリフトン著「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」という本にアクセスコードがついていて、サイトで体験することができるのです。

「弱点を補うことに時間を割くのではなく、とにかく強みを活かしていく」という考えに基づき、テストでは34の強みの中から5つの強みが見出されます。

実際にやってみると、私の5つの強みは強い順に、

活発性(Activator)

達成欲(Achiever)

学習欲(Learner)

回復志向(Restorative)

ポジティブ(Positivity)

5つの資質の組み合わせというのは3300万通り以上あって、5つとも同じ資質を持つ人はいないに等しいそうです。

説明を読んでいくと、それぞれに心当たりがありますね。

そして「活発性」で思いついたのは、先日あるセミナーの受講のため、本当に久しぶりに東京へ行ってきたこと。

思いついて考えた後、家族の了承を取り付けたら即行動。

以前はそれ程自覚していなかったのですが、私はやっぱり「とにかく行動」みたいです。

久しぶりの上京でしたが、スマートフォンという心強い味方とともに迷うことなく会場へ到着。

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振り返れば、大学を卒業した時は東京も含めて就職活動をし、働く場にこだわりがない私。

子供も高校を卒業することだし、様々なきっかけを活かして活動地域を広げていこうと…それもまた「行動」ですね。


具体的に書くって、意外と難しい?

大学生の履歴書やエントリーシートの文章の添削をしていてよくあるのが「具体性がない」文。

読み終わっても、抽象的で読み手に何となくしか伝わらないので注意が必要です。

自分の頭の中にあるイメージから文章を作ってしまうとこうなります。

具体的な文章にするコツは、伝えたい点がよく表れた「ある1日」や「ある出来事」を取り上げて考えることです。

そのとき自分は何をして、何を大切にどう工夫したのか。

大変だったのはどんなところで、そのときどんな思いでの取り組んだのか。

といった風に、具体的な出来事を通じて自分の努力の仕方や大切にしている思い(価値観)を言葉にして、初めて読んだ人に伝わるように書くことが大切なのです。

例えば、ラーメン屋でのアルバイトでがんばった話を書くのなら、

「私の強みであるコミュニケーション力を生かして他のアルバイトと連携し、努力し続けた結果、売上に貢献することができました。」

では、「私」としてどうがんばったかや、なぜがんばったのか、といったその人のよさや大切なことが伝わりません。

「繁忙期を乗り切るにはアルバイト同士の連携が大切と考え、お客様の来店やテーブルの片づけは周囲へ声を掛け、店の回転率を向上させました。」

こうすると、慌ただしい店内でも何とか結果へ繋げようと、自分から声をかけて周囲を動かしている姿が頭の中に浮かびます。

つまり、自分の頭の中にあるイメージは具体的に伝えないと相手とは共有できないし伝わらないのです。

そこで、心の中の思いも含め、具体的に文章にしていきます。

その場の光景が相手の頭に浮かぶようになってこそ、どんな人かも伝わるのです。


豆まきで鬼退治したら、春が来る。

今日は節分。

私が幼い頃は、山梨の実家の近所にある「大神宮祭」というお祭りに行くのが恒例でした。

2つの神社の間にある道を鬼が子供たちを脅かしながら通っていくのですが、通り道の沿道には出店が並び、夜遅くまでとても賑やかでした。

このお祭りでは山梨特有の食べ物も売られていました。

「切山椒(きりざんしょう)」は拍子木のように細長い形でほんのり山椒の香りがする甘くて柔らかい餅

「かや飴」「落花生飴」は板チョコ状に薄く延ばされ中にピーナッツの入った琥珀色の飴

言葉では説明しにくいけど、長いこと節分に帰省することがないので写真もなく…。

この時期しか売られていないので、思い出すと無性に食べたくなります。

縁起物の「甲州ダルマ」は、描かれた眉が鶴を髭が亀を表していると言われ、手描きされているので毎年顔を見て選ぶのも楽しみでした。

他にも熊手などの縁起物を売る店が連なり、ワクワクしながら店を回ったことを思い出します。

甲府盆地で2月の始めといえば目に入る南アルプスは真っ白で、「八ヶ岳おろし」といわれる北西のからっ風が吹き荒れる時期。

「立春」とは名ばかりの寒い季節の中、縁起物の連なる店やそれを買い求める人ごみの中、春を待ち遠しく感じたことを思い出します。

明日は二十四節気の始まり「立春」

暦上は明日から新しい年が始まります。

新年を迎えてまだ1月あまりですが、ここでリセットできるのもありがたい。

新たな気分でがんばりましょう!


「バイトリーダー」って書けば楽勝!?

一時期、新卒採用をする企業の間で、「エントリーシートを読むと世の中バイトリーダーだらけ」と言われていました。

これは学生さん達が、「役割」や「ポジション」があると企業に選ばれる、と考えていたことから生まれた現象でした。

もちろん任された役職があれば、成果として伝えていくことは大切です。

でもその話を書くときには、内容こそ、よく考えていく必要があります。

「バイトリーダー」といってもバイトをしている業種や店舗の状況によって目指すことは違いますし、その人によって問題への取り組み方も違います。

人数の多いアルバイトを意見調整しながらまとめ上げた「リーダー」もいれば、信頼を積み重ねて常連客の対応を任されるまでになった「リーダー」もいるのです。

その点を意識したうえで、その話で自分の「何」を伝えたいかを考えながら書いていくのです。

つまり、「リーダー」のポジションが評価されるのではなく、リーダーを任されての頑張りや、そこで身につけた力が評価されるのです。

そう考えていくと、「リーダー」にこだわらずとも、エピソードを通じて自分の良さを伝えることはできます。

「じっくりと粘り強く」がんばるタイプなのか、「瞬発力を活かして一気に」がんばるタイプなのか、「周りを巻き込んで一緒に」がんばるタイプなのか…。

人それぞれ違うことを前提に、自分はどのようなタイプなのかを考えながら、仕事にも生かせそうな「自分らしい良さ」が伝わるように、具体的なエピソードを基にまとめていきます

実際に履歴書に書く文章量は少ないのですが、初めて読む人の頭に「その人らしい」光景が浮かび、企業の方に「ぜひうちでがんばってほしい」と思ってもらえる文章を目指して試行錯誤する努力が、先へと繋がっていくのです。


「大切な価値観」だってその時によって変わるもの。

キャリアコンサルタント養成講座は6日目。

講座の中で、私の好きな「バリューカード」を使ったワークをしました。

これは、価値観の書いてある15枚のカードを「大切で譲れない」と思う順番に並べていくのです。

講座の中では、キャリアコンサルタントとクライアントの役割に分かれ、話のやり取り(なぜこのカードはこのカードより上なのか等)をしながら並べていくワークになります。

以前担当した講座でも並べてみたので、今回の結果と比較してみます。

7月はこちら

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そして今回がこちら

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ほとんど変わらないのですが、「リスク/冒険性」と「報酬と豊かな生活」のカードが、ぐっと順位を上げています。価値観の重要度が上がってきてますね。

これには心当たりがあります。

「リスク/冒険心」は、年も明けて仕事の方向性を考えたとき、挑戦する気持ちは大切にしようと考えたから。

そして「報酬と豊かな生活」は、このところ2学年違いの息子達の進学・教育費のことを考える日々が続いたから。

同じ人でも半年の間に価値観が変わることを、自分の身をもって体感しました。

実際の面談でもクライアントに対し、変化の理由やその人が変化をどう受け止めているのかを丁寧に聞いていくことが、納得のいくキャリアの選択へ繋がっていきます。


「人間らしく」がんばる!

センター試験も終わり、自己採点の結果をもとに悩みに悩んだ末、次男は受験校を決め、2次試験の出願をしました。

気にしすぎるのも…と思いつつも、悩むとつい頼ってしまう受験データ。

センター試験を受験した後、高校経由で自己採点を提出した2社からは紙のデータが返ってきました。

それに加え自宅では、受験生には有名な河合塾の「バンザイシステム」を参考にしました。

こうして頼ってしまったものの、これだけ情報があふれてくると、情報を「知ってること」やそこから「選べること」が反対に足かせになる、なんてこともあるのではないかと感じました。

「知らなかったら」可能性を探りながらがむしゃらにがんばるだろうし、「選べなかったら」限りある選択の中で最善を探りながら進むはずです。

その「探りながら」にこそ、人間の本当の可能性が広がっていきます。

分析や効率では測れない「底力」は、まさに「人間らしい」ですよね。

でもなかなか既にある情報から目をそらすのは難しい…。

そのことを実感した一週間でした。

そして「いざ出願を」と、次男が高校へ行っている間に受験料を振り込みに行った銀行の窓口の女性の方が、「合格祈願」という袋を手渡して一言。

「祈祷した鉛筆です。受験がんばってください!!」

この言葉に、あーでもないこーでもないと心惑わせていた私は、ほろっとしてしまいました。

以前は涙といえば悔し涙のことだった私も、子育てを経て少しは「人間らしく」なったのかも。


1月も残りわずか。大学生の就活は動き出してますよ。

1月もそろそろ終わりに近づき、大学3年生は3月の採用情報の公開(説明会・エントリー開始)に向け、できる限りの準備をしている時期だと思います。

この時期にどれだけ準備するかで、就活の結果、さらには就活の納得性が変わってきます。

3月に入り、企業説明会などで企業の情報が流れ込み、選考も始まる…となったら、自分を落ち着いて振り返ったり(自己分析)、文章を練り直したり(履歴書作成)できなくなります。

まさに、ダムの水が一気に放出されるような感じですね。

その流れに流されないためにも、少しでも多く準備をしていきます。

でも、「どうしていいか分からないよ~(T_T)」という人は、まず大学内の行事をチェック。

大学内で、業界セミナーや研究会という名の実質「企業説明会」や、選考へ向けての講座・イベントが行われていますので、まずはそれに積極的に参加してみます。

大学内での企業説明会は、「この大学の学生」を対象に説明会や採用活動をしてくれるのですから、様々な大学が集う合同説明会より、採用へ至る可能性ははるかに大きく、重要なのです。

他にも、大学内のキャリアセンターでは職員の方が相談に乗ってくれます。

今やキャリアコンサルタントが常駐している大学も多いので、とにかく駆け込んでみましょう。

そうやって動くことで、「何したらいい?」といった漠然とした不安は具体的になっていきます。

周囲の動きも見えてくるし、情報交換もできます。

みんな不安な中がんばっているんだから、励まし合って進めると心強いですよね。


受け入れることで仲間もできる。

12月から始まったキャリアコンサルタント養成講座は5日目を迎えました。

今日で半分が終了し、来週から後半が始まります。

今日の講義はキャリアコンサルティングの理論。

学ぶところは多いのですが、何しろ聴くことが中心の講義。照明を落としての映像視聴もあり…。

みなそれぞれに、睡魔との戦いになってしまいました。

今回担当するクラスは最初から仲が良く、すぐにLINEグループも作って交流していたのですが、授業を振り替えた方々が出会った他クラスの人も招待し始め、どんどんグループが拡大しています。

その「受け入れ力」には感心してしまいます。

クラスの雰囲気がより「誘う」気持ちを掻き立てるのか、学ぶことに対する意欲から「共に」という気持ちが盛り上がるのか。

いい意味でどんどん拍車がかかり、既にグループの半分が他クラスの方に…。

仲が良いからといって閉鎖的にしないところがいいですね。

このままの状態を維持して、試験に向けて励まし合える仲間が増えれば心強い。


どうする?どうなる?

先週末センター試験を終えた次男は自己採点をし、その点を基に高校で面談がありました。

本人としては想定内の点数だったらしく、第一志望校へ願書を出すつもりでした。

ただ、実際の判定は芳しくなく、担任の先生からは次々と遠方の大学名が話題に上り…。

それを受け、さぁどうする?

人生の岐路に立たされてるなぁ。

自宅を出るという選択を自分からするのか。

そして自宅を離れるのか。

それとも離れない選択肢を探すのか。

いろいろな条件が絡み合って迷うものの、タイムリミットは10日間。

情報は伝えるものの、決めるのは次男本人。

さぁどうする?

どうなる我が家…。

家族4人が別々の県になってしまうのか?


「ある」ことで生まれる「生きにくさ」

愛知県美術館で開かれている「ゴッホとゴーギャン展」を見に行きました。

美術館も映画館と同じく、私が一人でぷらっと行く場所の一つです。

すいている美術館だと、曜日と時間帯によっては広い展示室に私一人の時もあって、そんなときはとても贅沢な気持ちになります。

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ゴッホとゴーギャンは一緒のアトリエ兼住居で同居していた時期があり、そこでゴッホは自分の耳を切り落とし、精神を病んで入院したあげく、数年後にはピストル自殺してしまうのです。

才能がありながら何らかの生きにくさを感じて死に至ったその心中を思うと、胸が痛みます。

「ある」ことはなんでも優位に働くわけではなく、「ある」ことが障害になって生きにくくなる切なさ。

このことで思い出したのが、東京大学と日本財団が行っている「異才発掘プロジェクト」。

突出した能力は「ある」けれど、現状の教育環境に馴染めず不登校になっている小・中学生を集めた取り組みです。

緻密な絵画を描いたり物理の知識が優れていたりと、才能がありながら今の日本では周囲と違うことで馴染めず、いじめられて生きにくい生活を送ることも…。

そのプロジェクトの参加者が「自分らしく生きていい」と気づく瞬間を取材した番組を見て、そんな当たり前のことが当たり前の世の中になれば、誰もがみんな生きやすくなるのに、と。

そのために、私には何ができるんだろう?