具体的に書くって、意外と難しい?

大学生の履歴書やエントリーシートの文章の添削をしていてよくあるのが「具体性がない」文。

読み終わっても、抽象的で読み手に何となくしか伝わらないので注意が必要です。

自分の頭の中にあるイメージから文章を作ってしまうとこうなります。

具体的な文章にするコツは、伝えたい点がよく表れた「ある1日」や「ある出来事」を取り上げて考えることです。

そのとき自分は何をして、何を大切にどう工夫したのか。

大変だったのはどんなところで、そのときどんな思いでの取り組んだのか。

といった風に、具体的な出来事を通じて自分の努力の仕方や大切にしている思い(価値観)を言葉にして、初めて読んだ人に伝わるように書くことが大切なのです。

例えば、ラーメン屋でのアルバイトでがんばった話を書くのなら、

「私の強みであるコミュニケーション力を生かして他のアルバイトと連携し、努力し続けた結果、売上に貢献することができました。」

では、「私」としてどうがんばったかや、なぜがんばったのか、といったその人のよさや大切なことが伝わりません。

「繁忙期を乗り切るにはアルバイト同士の連携が大切と考え、お客様の来店やテーブルの片づけは周囲へ声を掛け、店の回転率を向上させました。」

こうすると、慌ただしい店内でも何とか結果へ繋げようと、自分から声をかけて周囲を動かしている姿が頭の中に浮かびます。

つまり、自分の頭の中にあるイメージは具体的に伝えないと相手とは共有できないし伝わらないのです。

そこで、心の中の思いも含め、具体的に文章にしていきます。

その場の光景が相手の頭に浮かぶようになってこそ、どんな人かも伝わるのです。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

ten − one =