「発達障害」と「就職」(中編)

まずは発達障害を知るところから…。

「発達障害」は、自閉症・高機能自閉症・アスペルガー症候群を含む「自閉症スぺクトラム障害」、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)、さらにそれらが重なる場合、と様々。

そんなことからも、発達障害の方は特性の出方が人によって異なり、個別差も大きいのです。

そして、「個別差があって、一律な対応では対処できない」ことは、発達障害の方が、企業の障がい者雇用対象になりにくい理由の一つにもなっています。

発達障害は

・社会的関係形成が困難

・興味関心が狭く特定のものにこだわる

という特徴があり、これは実際に話を聞いている中で感じることが多い部分でもあります。

ただ、具体的な特徴として考えてみると

「人の気持ちを想像するのが苦手」

「場の空気を読むのが苦手」

とか

「一つのことに集中しがち」

「臨機応変な対応が苦手」

「話を整理して理解するのが苦手」

など

これは多くの人にも当てはまる内容で、「個性」と考えることもある部分。

ただ、この特性や能力の差が大きくて社会生活に支障が出ると、発達障害としての対応が必要になるのです。(もちろん、障害認定は医師がするのですが…)

こう考えると、発達障害は社会の中で、私たちと地続きになっていることをより実感します。