「先生」と呼ばれる2つの仕事

世の中には、「先生」と呼ばれる仕事が数多くあります。

最近の長時間労働是正の流れの中で、その中の、「医師」と「教師」の働き方についても検討され、話題になっています。

どちらも「先生」と呼ばれ、患者さんが、そして生徒さんが頼りにする方々です。

お医者さんに対しては、通常勤務に連続して月複数回の宿直勤務をしたり、常に連絡が取れる状況に置かれたりと、診察時間以外の時間も含めた激務の実態把握が行われています。

私も総合病院で医療事務の仕事をしていた経験があり、その際、5つの診察室共通の補助として間近で医師の仕事を見ていました。

午前中の外来診察の後、手術、入院患者の往診そして宿直等々、時間に追われながら激務をこなす現場は本当に大変な状況でした。

更にそんな中、医学的に重要な判断をミスなくこなすことを求められるため、常に緊張感がありました。

勤務時間の是正だけでなく、今後AIを活用して、X線やCT・MRI等の読影をしたり、蓄積した診察情報を医学判断に活かしたりすれば、判断に注力することもできるはずです。

学校の先生に対しても、授業の準備を含む雑務を手伝う職員の配置や、学外の部活動指導員、タイムカードを使った勤務実態の把握など、様々検討されています。

先生にゆとりができれば、より大切な子供たちへの目配りに、時間や気持ちが割けるようになり、「教育」の本質に力が注げます。

「時間をかけること」が大切な時もあるけれど、「時間をかけることがいい事」という考えだけでなく、「効率よく任せたり活用したりして、生活や仕事の本質に時間を回す」考えも大切です。

労働環境に対する世の中の注目が集まっている今こそ、少しずつ前進することを期待しています。