「努力する」ことが、その人の「伸びしろ」を伸ばす

先週から2日間に渡り、キャリアコンサルタントの国家資格取得を目指す方への実技対策講座を担当しました。

参加された方も、始めは達成度がバラバラ。

そこで、合格に近づくために何が課題なのか、そしてその課題にどう取り組むのか、ということを1日目に共有してお別れしました。

そして、皆さんそれぞれが努力を重ねた1週間を経て、お会いした2日目。

面談のロールプレイを確認して不思議に思ったのは、実力が揃ってきたこと。

大変かな~と感じていた方こそが、努力努力の1週間を過ごしてこられたのでした。

そもそもの力とは別に、うまくいかないと感じている人ほど、何とかしようと努力すること。

そして、その必死の努力こそが、その人の中にあった伸びしろを大きく伸ばすことができること。

そんなことを実感した2日目でした。

キャリアコンサルタントの試験は、5月27日に学科と論述試験。

そして6月2・3日または9・10日(2つある試験機関ごとに設定されているのです)が実技試験。

受験される方が、ぜひ実力を発揮できますように…。


人と人とのつながりは「面」のようで「線」のような

以前、キャリアコンサルタント養成講座で出会った方から、「フリーのキャリアコンサルタントを探している方」を紹介していただきました。

「その話を聞いたとき、髙峰さんの名前が浮かびました!」

ありがたいことです…。

2回に渡って携わってきた養成講座を通じてご縁ができた方々の中には、仕事をご一緒することになった方や仕事の後押しをさせていただいた方もいます。

人との出会いや繋がりってすごいな~と、素直に思います。

私は自分で仕事を受けるようになって、人と人との繋がりは「線」のようなものだと感じるようになりました。

企業で働いている間も、もちろん個々の方との繋がりはあったのですが、何となく「面」のように感じていました。

「その場」の雰囲気も含めた関係のイメージが強かったのです。

職場といった「面」が無くなった今の環境では、「線」が私とそれぞれの人とを繋いでいます。

更にその「線」を通じ、また違う方と「線」が繋がる…といった広がり方も実感しています。

これからも、それぞれの繋がりを大切に、また新たな「線」が張り巡らされ、広がっていくように、一歩一歩大切に仕事を続けていきたいと、改めて思いました。


話し相手を「観察」する

「相手の顔色をうかがう」というのは、いいイメージでは使われない表現です。

ただ、相手の様子に合わせて消極的な行動をとるのではなく、相手の表情に意識を向けることは大切です。

面談の中では、もちろん相手(クライエント)の様子を無視することはできません。

カウンセリング技法にも、「クライエント観察技法」があるくらいですから。

これは、簡単に言えば「クライエントのことをよく観察すること」なのですが、普段の会話の中でも、できているようでできていない部分になります。

自分の中に考えがあったり、伝えたいことに気を取られていると、ついつい相手の様子に気づかないこともあります。

私も、以前CDA資格試験へ向けてロールプレイで練習をしていた時に、有資格者の方に指摘を受けました。

退職を余儀なくされた中年男性のクライエント役と向き合っていたとき、いつまでもその退職に至る詳細を聞き出していた私に、そのロールプレイが終わった後、有資格者の方が言いました。

「本当に話したくない嫌な表情をし続けているのに、気づかなかったの?」

そう言われてハッとしました。

話を聞きだすことに一生懸命だった私は、「気づかなかった」のです。

「相手のため」という名のもとに、相手の気持ちを無視して「相手が受け入れられない」話をし続けていては何にもなりません。

その経験を経て、クライエントと向き合うときは相手の様子をしっかり「観察」し、言葉と表情が矛盾していないか、話しているうちに変化していないか、など意識するようになりました。

よりよい助言をしようと思うあまりに、相手の反応を無視して「いい意見」を話し続けるのではなく、相手の気持ちに沿った関わりをするために、「観察」の視点は大切です。


相手の気持ちを「体感」する

キャリアコンサルタントを目指して取り組む方々と接する中で、ロールプレイは欠かせません。

国家資格のキャリアコンサルタント試験は、「学科」や「論述」試験だけでなく、15分間の面談(キャリアコンサルティング)を実際に行い、その内容を振り返る口頭試問も含めた「実技」試験があるのです。

試験対策としてフィードバックさせていただくことも多いのですが、ロールプレイのクライエント(相談者)役をさせていただくこともあります。

自分の実体験を話すこともありますし、設定した役として相談に至る背景も含めて準備し、臨むこともあります。

しっかり準備したら、ロールプレイではその役になり切ってキャリアコンサルタント役の方に向き合い「相談」していきます。

この体験は、実はキャリアコンサルタントとして面談するうえで、とても勉強になるのです。

クライエントはどのように接してもらうと話しやすいのか、どのように問われると無理なく自然に内省していけるのか、答えにくい質問は何か、聴いてもらえている実感はどういうときに感じるのか、などなど…。

キャリアコンサルタントとしてクライエントに向き合うとき、その感覚を知っているかどうかで、接し方は変わってきます。

それも、知識やスキルとして「知っている」ことと「体感した」こととでは、大きな違いがあります。

実社会でも、いろいろな経験をした人は、相手の気持ちが理解できると言います。

「体感」して理解したことを、実際のロールプレイや面談で活かすことで、関わり方に深みが増していきます。


学び続ける「社会人」の後押しになる給付制度変更

国家資格「キャリアコンサルタント」が、10月から「専門実践教育訓練給付制度」の対象になり、今までと給付率が変更になりました。

今までは、受講にかかった費用の20%が受講後給付されていましたが、この制度を活用すると40%給付されます。

さらに、1年以内に資格に合格すると、追加で20%支給されます。(詳細は個々に異なりますので、ハローワークにお問い合わせください。)

がんばれば合計60%の受講費用が給付されることになり、仕事上、資格取得を迷っている方には、力強い後押しとなる制度変更です。

そういった意味でも注目されているキャリアコンサルタントの資格ですが、国家試験は2団体が実施しています。

特に、実技試験(論述と15分の面談ロールプレイ)は受験する団体によって問題が違うのです。

私は、両団体の資格を取得しており、以前とは異なるもう1つの団体の養成講座にも関わることになりました。

そもそも、国家試験を2団体が実施して、試験内容が違うということに、気持ちは複雑です。

でも、資格取得を目指す方々に向き合っていると、学ぶことへの向上心や対人援助職への思いは同じだと実感します。

団体の方向性の違いもある中、大切なことは何かを私も振り返って考えつつ、携わっていきたいと思います。


第4回 キャリアコンサルタント試験

先週の週末から今週末にかけて、第4回キャリアコンサルタント試験(国家資格)が行われました。

私が昨年末から今年の2月まで養成講座をサポートした受講生の方々が、今回の試験に臨みました。

先週28日が学科と論述、今週3・4日が実際のキャリアコンサルティングをロールプレイングする実技試験。

私も、2月に養成講座が終わった後、自主勉強会に3回参加させていただき、実技試験対策としてロールプレイのフィードバックなど、一緒に勉強に取り組んできました。

だからこそ、受験する方々の健闘を、この2週間陰ながら願ってきました。

受験された皆さん本当にお疲れさまでした<(_ _)>

 

そして今夜は試験の打ち上げ。

それぞれに結果への思いはありますが、何はともあれ、パァ~っと楽しいお酒で盛り上がりました。

試験については、回を重ねるごとに、学科試験の方向性が養成講座の内容と微妙にずれてきていると感じています。

せっかく講座で学び、仕事以外のプライベートの時間をつぎ込んで勉強を重ねた方々の、その努力が報われる内容にしていただきたいと切に願います。

受験したみなさん、本当にお疲れさまでした。そして、キャリアコンサルタントになったら、仲間として一緒にがんばりましょう!


第4回キャリアコンサルタント養成講座修了しました。

昨年12月からスタッフとしてかかわってきた養成講座が修了日を迎えました。

仲良く向上心にあふれる受講生の方々ではありましたが、時には内容の濃い学びの中で迷い、足が止まることもありました。

それでも、励ましあって乗り切り、無事修了日を迎えることができました。

仕事の合間を縫って課題の準備をしては10日間通学する、という積み重ねは、きっと力となり結果へと繋がっていくと信じています。

今日は修了日ということもあり、打ち上げで楽しく盛り上がりました。

それに、みんなで撮った集合写真にコメントをつけた素敵なファイルもいただきました。大切に大切にして、私の力にしていきたいです。

今日修了したみなさんは、本当に様々な分野で活躍されている方々ですので、さらにキャリアコンサルタントとして、得意な分野で力を発揮していただけることを祈っております。

そのためにも、今後国家試験へ向けての自主勉強会へもできるだけ参加して、応援したいと思います。

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「大切な価値観」だってその時によって変わるもの。

キャリアコンサルタント養成講座は6日目。

講座の中で、私の好きな「バリューカード」を使ったワークをしました。

これは、価値観の書いてある15枚のカードを「大切で譲れない」と思う順番に並べていくのです。

講座の中では、キャリアコンサルタントとクライアントの役割に分かれ、話のやり取り(なぜこのカードはこのカードより上なのか等)をしながら並べていくワークになります。

以前担当した講座でも並べてみたので、今回の結果と比較してみます。

7月はこちら

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そして今回がこちら

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ほとんど変わらないのですが、「リスク/冒険性」と「報酬と豊かな生活」のカードが、ぐっと順位を上げています。価値観の重要度が上がってきてますね。

これには心当たりがあります。

「リスク/冒険心」は、年も明けて仕事の方向性を考えたとき、挑戦する気持ちは大切にしようと考えたから。

そして「報酬と豊かな生活」は、このところ2学年違いの息子達の進学・教育費のことを考える日々が続いたから。

同じ人でも半年の間に価値観が変わることを、自分の身をもって体感しました。

実際の面談でもクライアントに対し、変化の理由やその人が変化をどう受け止めているのかを丁寧に聞いていくことが、納得のいくキャリアの選択へ繋がっていきます。


受け入れることで仲間もできる。

12月から始まったキャリアコンサルタント養成講座は5日目を迎えました。

今日で半分が終了し、来週から後半が始まります。

今日の講義はキャリアコンサルティングの理論。

学ぶところは多いのですが、何しろ聴くことが中心の講義。照明を落としての映像視聴もあり…。

みなそれぞれに、睡魔との戦いになってしまいました。

今回担当するクラスは最初から仲が良く、すぐにLINEグループも作って交流していたのですが、授業を振り替えた方々が出会った他クラスの人も招待し始め、どんどんグループが拡大しています。

その「受け入れ力」には感心してしまいます。

クラスの雰囲気がより「誘う」気持ちを掻き立てるのか、学ぶことに対する意欲から「共に」という気持ちが盛り上がるのか。

いい意味でどんどん拍車がかかり、既にグループの半分が他クラスの方に…。

仲が良いからといって閉鎖的にしないところがいいですね。

このままの状態を維持して、試験に向けて励まし合える仲間が増えれば心強い。


続・キャリアコンサルタント養成講座(1)

今日から、第4回キャリアコンサルタント試験へ向けての養成講座が始まりました。

昨日、前回サポートさせていただいたクラスの試験打ち上げ会に参加して楽しく過ごしたところではありますが、気持ちも新たに、新たなクラスの初日を迎えました。

今回は、初日のみ担当講師が違うということもあり、さらに気持ちを引き締めて臨んだのですが、講師の先生のお人柄もあり、1日でぐっと受講生全体がまとまって、先へ向けて楽しみなスタートとなりました。

人と出会うことに、緊張と同時にときめきを感じる私としては、こうして一気に14人もの方と繋がることができる日々は幸せです。

また、遠方からお越しになった講師の先生も含め、ご縁の大切さも強く実感しました。

やはり、足を止めることなく動き続けることは大切ですね。

講座の内容としても、実務での基礎を振り返る良い機会となりました。しっかり実務の中で、出会う方々への力として生かしていこうと思います。

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