「ロボット」と共存する生活

長男のスマホを保留にする手続きのためにソフトバンクを訪れると、店頭に「ペッパー」が立っていました。

誰にも相手にされずさみしそうだな~と思って見ていると、キョロキョロとあたりを見回しています。

よく見ると、近くのテーブルでお客様に対して説明している店員さんの言葉を後ろから聞いている様子。

そして、店員さんの説明に合わせてうなずいています。

勝手に会話の輪に入って、人のやり取りを学習中でした。

このまま吸収していくと、知らないうちに対応能力が向上していくんですね。

仕事の世界でも、自動化するソフトウェアRPA(ロボテック・プロセス・オートメーション)の導入が進んでいます。

このソフトは、パソコンでの定型的なくり返し作業を、時間当たり人間の8倍処理できます。

このところ長時間労働が話題に上っていますが、労働時間の短縮のためには、ソフトの活用も有効な方策となります。

話題の電通も、年末までに導入して労働時間の削減を目指すとのこと。

こうして単純労働を見直すことで、労働生産性が向上し、働く意欲の向上も見込めるというのです。

ただ、効率化のために新しいことに臨むより、いつも通りの安心感を選んでしまいがちな保守的な日本の企業で、急速に浸透するのかどうか。

世界で1億人の知的労働者の仕事に取って代わる、という試算もどう受け止めるのか。

変動していく状況の中で、キャリアコンサルタントとして働く方たちのお話を伺いながら、共に進んでいくことになります。

帰りに店頭で私が笑ったら、こっちを向いたペッパーと目が合いました。

共存していきますか(^^)


子供だって、大人だって、うまくいかない時もある。

今日は9月1日。

夏休みが終わり新学期が始まるこの時期、自殺する子供達が多いということで、年々子供達へのメッセージが多く報道されるようになってきました。

学校へ通っている間は、学校の世界だけが全てだと思ってしまいがちですが、人生はそんなに小さな世界ではありません。

他の環境に飛び込めば、新しい人間関係ができますし、うまくいかなくても、何度でも何度でもやり直すことができます。

同じ自分のことを、ある環境では相手にされなくても、違う環境では評価されるなんてこともよくあることなのです。

一つの世界一つの観点だけでは行き詰ってしまうから、直線で進もうとすると生きにくい。

うまくいかなかったら他の所へと、ぐるぐると動き回りながららせんを描くように進めばいいのです。

時には逃げることも、また時にはひと休みすることも、長い人生の中では大したことない。

新学期を迎えた子供たちだけでなく、実はこれは働く大人たちにも言えること。

キャリアコンサルティングとしてお話を伺う中で、どうしても行き詰ってしまい、うまくいかない状況を話される方もいます。

その時、長期的な目線や他の視点で考えられるようになると、ふっと肩の力が抜けることも。

私もキャリアコンサルタントとして、そのお手伝いができるよう、日々心がけています。

「学校へ行きたくなかったらおいで」という図書館や動物園からのコメントのように、大人たちも行き詰ったりうまくいかなかったりしたら、いつもいる環境から離れ、違う角度から考える時間をつくることは大切です。

みんな、人それぞれにいいところがあるのに、いまちょっとそこが見えにくくなっているだけ。

自分を大切に、落ち着いたら、また歩き出せばいいのです。